9月, 2009 のアーカイブ

なぜコンゴ民主共和国?

Posted in コンゴ民主共和国 with tags , , , , , , , , , on 9月 30, 2009 by Virgil

世の中にステルス紛争がたくさんある。逆にいえば、国際ニュースが極めて乏しい日本では、注目されている紛争のほうが非常に少ない。イラク、イスラエル・パレスチナ、アフガニスタンなど、アメリカが強い関心をもつ紛争なら日本でもある程度は注目を受けるが、それ以外の世界で起きている約20~30の紛争の出番がほとんどない。残念ながら、新聞をいくら読んでも、政府関係者の発言をいくら聞いても、世界で何が起きているのかがなかなか把握できない。

では、日本から見て、世界のほとんどの紛争がステルス紛争であるのなら、なぜこのブログでコンゴ民主共和国をこんなに取り上げるのか。それはコンゴ民主共和国ほどのステルス紛争は少なくとも第2次世界大戦後に表れていないからである。死者数でみるとコンゴ民主共和国紛争は圧倒的に世界一大きな紛争である。1998年以降、540万人の死者を出している。これはイスラエル・パレスチナ紛争の800倍となる。一時は周辺8カ国からの兵力が投入され、戦場規模は西ヨーロッパに相当するほどのものだった。「アフリカの第一次世界大戦」とも呼ばれるぐらいだった。

それにもかかわらず、日本の政府関係者、そしてメディアからは沈黙が目立ち、日本のNGOがコンゴ民主共和国でほとんど活動をしていない。日本の一般市民にはこの紛争の存在すらほとんど知られていない。なぜだろうか。紛争に関する情報がまったくでていないわけではない。これほど情報があり溢れる時代に政府関係者やメディアの編集者たちがこの紛争の存在を「知らない」というのは考えられない。また、この紛争による死者数を数える調査は2000年以降何回か繰り返されている。紛争の規模も十分知られているはず。

さらに、タンタル、コバルト、スズ、銅など、日本の電子産業に欠かせないような鉱石資源は大量にコンゴ民主共和国でとれる。経済の側面から見ても、日本とは無縁ではない。「日本人は関心がないから・・」というのもいいわけにはならないだろう。多くの場合において、関心はもともとあるものではなく、つくるものだろう。

これだけグローバル化している世界に、これだけ情報コミュニケーション技術が発達している世界に、どうしてこのようなアンバランスがありうるのだろうか?大国あるいは鉱石資源を扱っている大手企業は利害関係があるから意図的に隠しているのだろうか?メディアにとって複雑すぎて取り上げる気にならないのだろうか?「黒人」同士の紛争だから重要視していないのだろうか?

政府にもメディアにも無視する理由はいろいろあっても、我々個々の人間としてこれほどの大きな紛争は無視してもいいのだろうか?実は、この紛争が無視されているからこそ、紛争による被害がここまで大きくなった。紛争の死者数の9割以上は弾丸や爆弾で殺されているのではなく、病死、餓死しているわけである。暴力を止められなくても、注目度が高ければ、このような被害を減らす措置はとれるはず。

もちろん、状況を十分に把握せずに、とりあえず支援物資を送り込めばいいという単純なものではない。例えば、治安が落ち着かない状況に支援物資が入ると場合によっては状況が悪化することも十分考えられる。しかしだからといって、支援物資はいらないというわけではない。それは包括的な改善策の一部として必要不可欠なものであろう。

このような改善策を実現するには、政府、メディア、一般市民、研究者などからの幅広い関心・注目が必要となる。そこで、政府やメディアが動かないのなら、まず、一般市民から動くしかない。政府は我々を代表しているはず、そしてメディアは消費者である我々の関心を意識して新聞やニュース番組を作っているはずだから、多くの人が声を出せば、ある程度の関心を引き起こすことができると思う。

まず、この紛争について知るところからはじめよう。そして知ってから発信しよう。まわりの家族や友人など、身近な人々に発信することは大事だが、政府関係者、メディアなどにも発信することがとても大切である。「なぜ世界最大の紛争であるコンゴ民主共和国のことをとりあげないのか?」を問うなどと、1通のメールで簡単にできることがある。そのようなメールが多くなればなるほど、変化をもとらすことができるのではないだろうか。

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ステルス紛争ブログ起動

Posted in コンゴ民主共和国 with tags , , , on 9月 26, 2009 by Virgil

このステルス紛争ブログはイントロのページができても、なかなかブログとしては機能していなかった(ステルス・ブログ?)が、これからはブログとして動き出す!

世界の最もダメージの大きいステルス紛争であるコンゴ民主共和国に目を向けさせるための運動が10月に様々な国で活発になる。10月18~24日は「コンゴウィーク」:Friends of the Congo(米国NPO)がコーディネートしている国際的な市民運動である。去年のコンゴウィークには35カ国からの参加団体があり、グローバルなイベントとなった。ところが、日本からの参加団体は一つもなかった。

しかし、今年は違う。大阪大学では、Eyes on the Congoという学生サークルが結成され、コンゴウィークに向けてさまざまな活動を準備している。このブログでもこれらの活動を大きく取り上げる予定。

ご期待を!

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