酒井法子とコンゴと読売新聞

 日本のメディアはなぜ世界で最も大きな武力紛争を報道しないのか、と聞くとさまざまな理由がでる。その中、よく出てくる一つの理由は、「自分の生活とは関係がないからだ」。しかしそうであれば以下の事実はどう説明できるのか?

 (データ収集の協力:中村仁美)

読売新聞において、酒井法子の覚せい剤騒ぎの報道の1ヵ月分が世界最大のコンゴ民主共和国紛争の報道の5年分を軽く上回っている。酒井法子と我々の生活にはなんの関係があるのだろうか?そこで「自分の生活とは関係ないかもしれないけど、読者の関心がある」という理由が出てくるだろう。

 しかしその「関心」とはなんなのか。他人のプライベート生活をのぞき見がしたいという趣味が蔓延しているようだが、「まじめな」ニュースを報道しようとしているはずの新聞の議題をハイジャックするまで暴走させてよいのだろうか。

 「関心」と「報道量」は微妙な関係だ。もともと関心が強いのか、報道の「集中攻撃」をあびることで(刷り込み、洗脳)、必然的に関心をもってしまうのか。逆に、世界最大の紛争に関する報道が全くない場合、もともと関心がないと言えるのだろうか。最初から知らなければ、関心を持ちようもない。知ってしまえば、関心がわくと十分考えられるだろう。

 540万人の死者をだしている世界最大の紛争が報道されないことはそもそもおかしな話だが、たった1人の芸能人の覚せい剤問題がそこまで取り上げられるのもおかしな話だ。

 このような芸能「ニュース」のためにスポーツ新聞とワイドショーがあるのではないか。日本には世界の出来事をまじめに伝える新聞は、もはやないのだろうか。このままでは、ますますグローバル化していく世界に対応できるわけがない。

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