Archive for the チュニジア Category

アフリカ連合の首脳会議

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ, アフリカ連合, エジプト, コートジボワール, チュニジア, 選挙, 赤道ギニア, 南部スーダン with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 2月 3, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第28 

2011年1月末、エチオピアの首都アディスアベバでアフリカ連合(AU)の首脳会議が開かれた。政権が倒され、サウジアラビアに逃亡したチュニジアのベンアリ前大統領、そしてチュニジアから飛び火し、大規模のデモの対象で、30年間政権を握ってきたエジプトのムバラク大統領の姿はなかった。

首脳会議では、チュニジア、エジプトの問題も取り上げられたが、他の重大な議題もいくつかあり、予定が大きく変更されることはなかった。特に議論の対象となったのは、二人の大統領状態が続くコートジボワールと南部スーダンの独立に向ける準備といった課題であった。コートジボワールの危機に対して、AUは、アフリカ数カ国の首脳で構成される委員会を立ち上げ、1ヶ月間以内に拘束力のある解決策を打ち出すことを決定した。また、南部スーダンに関しては、AUは住民投票の結果(99パーセント以上の賛成投票で独立が確定した)を歓迎した。

今回の首脳会議で話題を呼んだのは、AUの議長として、赤道ギニアのンゲマ大統領が選ばれたことである。AUの議長は任期1年の象徴的なポストではあるが、ンゲマ大統領は1979年にクーデターで政権をとり、それ以降、独裁政権を築いてきた人物である。国の石油から得た富の大半はンゲマ大統領自身とその身内が握っており、赤道ギニアは深刻な貧困問題を抱え続けている。北アフリカ、コートジボワールなどでの問題から、「民主主義」が注目されているなか、ンゲマ大統領の任命は欧米などで批判の対象となっている。

民主主義といえば、2011年、アフリカでは18カ国が選挙を実施する予定である。ナイジェリアコンゴ民主共和国のような「大国」も、権力を握りしめる大統領を抱えているジンバブエ、エジプト、ウガンダなども含まれる。これからもアフリカから目が離せない状態が続きそうである。

日本のメディアは現在、エジプト情勢の報道に力を入れているが、その火種となったチュニジアで革命が起こる寸前の状況をまったく取り上げようとしなかった。また、デモの様子は注目を浴びるようになったが、その背景、経緯、そして北アフリカ・中東を含む全体像も十分に報道されていない。AU首脳会議の報道も皆無に近い状況である。朝日新聞は首脳会議を取材しなかったようで、ウェブサイトには、時事通信社から入手されたエジプト問題を中心に書かれた2つの短い記事で言及があるのみである。アフリカの各地で多くの重大な出来事が重なるこの時期にアフリカの首脳会議を取材しなくてもよいのだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「2011年1月末、アフリカ連合(AU)の首脳会議が開かれ、日本のメディアでも注目され始めたチュニジア・エジプト問題のみならず、コートジボワールの危機、南部スーダンの独立も議論の対象となりました。朝日新聞はこの首脳会議をなぜ取材しなかったのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 AU首脳会議とアフリカのリーダーたちに関する記事

 AUとコートジボワール危機に関する記事

 AUの議長となったンゲマ大統領に関する記事

 2011年のアフリカでの選挙に関する記事

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揺れるチュニジア

Posted in 「アフリカも世界の一部」, チュニジア with tags , , , , , , , , , , , , , , on 1月 12, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第25 

2010年の年末から、北アフリカのチュニジアでは、異例のデモが繰り広げられている。それは、ある26歳の男性の焼身自殺から始まった。モハメッド・ボアジジ氏は大学を卒業したものの就職できず、路上で野菜などを売っていたが、無免許の商売であったため、警察が商品を没収した。生計をたてられず、抗議として、焼身自殺を図った。

この行為を機に、同じようなフラストレーションと怒りを持った多くの若者が立ち上がり、食品の値上がりや悪化している失業状況に対して抗議デモが全国で繰り返されるようになった。何箇所かでデモが暴動化し、治安部隊の発砲などにより少なくとも20人が死亡したと報道された。また、同じような問題を抱える隣国のアルジェリアにもデモが飛び火している。

多くの国では、市民によるデモは決して珍しいものではないが、権威主義国家となっているチュニジアではほとんど見られないことである。チュニジアは深刻な人権問題や汚職問題を抱えており、政府は野党や政権を批判するメディア、市民運動などを極力制圧してきた。アメリカの外交公電(ウィキリークスに公開されたもの)では、チュニジアは「警察国家」だとされている。選挙を定期的に実施するものの、1987年から大統領を務めるベン・アリ氏は選挙があるたびに、約9割の票を獲得してきている。

これまで市民は、逮捕、拷問などを恐れ立ち上がることはなかったが、経済状況があまりにも悪化したため、多くの人の中で怒りが恐怖を上回ったのではないかと見られている。政府は様々な手を使ってデモを抑えようとしている。政府につながっているとみられるハッカーがジャーナリスト、ブロガーなどのメール(グーグルやヤフー)やSNS(フェースブック)アカウントに侵入し、アカウントやデモの写真などを削除している。また、政権を批判する歌を作曲したラップ歌手は一時拘束された。

チュニジアが情報をコントロールしていることもあり、海外のメディアにはこの出来事に関する報道は比較的に少ない。アメリカがテロ対策の一環として現政権に軍事支援をしてきたこともメディアが大きく取り上げない理由のひとつであろう。

日本のメディアはチュニジア情勢をほとんど取り上げていない。例えば、デモ開始以降、朝日新聞は短い記事で一度しか報道していない。20年以上続いたチュニジアの現政権の存在そのものを揺らがすこの出来事を無視してもよいのだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「2010年年末から、北アフリカのチュニジアでは食品の値上がりや失業問題をめぐり、異例のデモが全国で繰り広げられています。デモが隣国のアルジェリアにも飛び火しています。しかし、朝日新聞はこの状況を一度しか報道していません。20年以上続いたチュニジアの現政権の存在そのものを揺らがすこの出来事を無視してもよいのでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

過去の記事に関する最新情報:

1月9日より、南部スーダンの行方をめぐる住民投票が開始され、順調に進んでいる。南部スーダンの住民は新国家としての独立を選ぶと思われている。

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 揺れるチュニジアに関する分析

 デモに関するニュース(映像)

 ハッカーとデモに関する記事

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