Archive for the 報道量 Category

Yahoo! JAPAN ニュースとアフリカ

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ, 芸能人, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 11月 12, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第46号 

日本では、多くの人が世界に関する情報をインターネットで入手するようになった。そこで、新聞や通信社から記事を集積しているYahoo! JAPAN ニュースの1年分(2010年)の報道(ヤフーのトップページで掲載された20,233件)を分析してみた。

まず目立ったのは、新聞、通信社と同じく、日本に関する情報が大半を占めたという結果である。国際ニュースは全体の記事数の10パーセントにすぎなかった。その中でも、世界に関するニュースだけではなく、世界にいる日本人にスポットを当てた記事も少なくなかった。また、エンターテインメントの記事は15パーセント、スポーツの記事は22パーセントと、「ソフト」なニュースは37パーセントにも上った。

また、少ない国際ニュースの中でも、アフリカ大陸に関するニュースはたった2.4パーセントしかなく、ほとんど相手にされていないということが明確である。ニュースとして取り上げられた個人・グループと比較してみよう。

すべての有名人を取り上げているわけではないが、明らかなのは、様々なスポーツのトップ選手や、スキャンダルで注目を浴びた芸能人が、たった一人でも、アフリカ全54ヵ国でのすべての出来事に対する報道量を軽く超えている。

では、わずかなアフリカに関する記事の内容を見てみよう。南アフリカで開催されたFIFAワールドカップ(サッカー)を中心とした記事は全体の28パーセントも占めていた。これはスポーツのニュースではなく、ワールドカップ開催時の治安や応援に使われていたブブゼラ(プラスチック製のラッパ)などを話題にしたニュースであった。ワールドカップに関係していない南アフリカに関する記事は3件しかなかった。

ワールドカップ関連の記事を除けば、アフリカでもっとも報道された国はスーダンで、ダルフール紛争などについて、6件の記事が掲載された。5件の記事が掲載されたコートジボワールが2位で、ナイジェリアとリビアは3位(それぞれ4件の記事)であった。別の例で比較すると、アメリカのお騒がせセレブ、パリス・ヒルトンに関する記事(9件)、そしてワールドカップの試合結果を占うドイツの一匹のタコに関する記事(8件)も、どのアフリカの国よりも報道の対象となっている。

このような統計は日本のメディアの悲しい現実を反映している。ネット上のニュースでも、世界に関する情報より芸能ニュースのほうが多く、そして少ない国際ニュースの中にも、アフリカはほとんど存在しない。この現実はいつまで続くのだろうか。アフリカも世界の一部だ。

この現実を多くの人と共有しましょう。フェイスブック、ミクシー、ツィッター、ご自身のブログなどで広め、意識を高めましょう。アフリカも世界の一部です。

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コートジボワールに二人の大統領

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コートジボワール, 選挙, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , on 12月 8, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第21  

以前の記事(第16号)で伝えたように、10月31日、コートジボワールで歴史的な選挙が行われた。それは安定した平和が取り戻せるか否かを大きく左右するものであった。予想通り、票の過半数を勝ち取る候補者はいなく、第2ラウンドに持ち込まれた。紛争時に分裂状態になっていた北部で人気の高かったウアッタラ元首相とバグボ現大統領が候補者となり、11月28日、決戦投票は無事実施された。

しかし、結果発表はそう簡単にはいかなかった。12月2日、独立選挙管理委員会はウアッタラ氏が当選したと暫定結果を発表している最中に、バグボ氏の支持者は発表者から結果が書かれた紙を奪い取り、その場で破った。この結果によると、ウアッタラ氏は54パーセント、バグボ氏は46パーセントであった。国連事務総長の特別代表がこの結果を承認した。

ところが、バグボ氏寄りの憲法評議会は、北部4つの地域で不正があったとし、これらの地域の票は無効であると主張した。そして独自の結果発表でバグボ氏51パーセント、ウアッタラ氏48パーセントとし、バグボ氏の再選が決定されたと発表した。この行動に対する反発が強まる中、バグボ氏は厳戒態勢を取り、国境の閉鎖に踏み切った。

12月4日、バグボ氏は大統領就任宣誓を強行した。そしてそのたった1時間半後、ウアッタラ氏も同じく、大統領就任宣誓をした。コートジボワールに二人の「大統領」が並行して「就任」した。2007年、和平合意による権限分割の一環として首相になった元反政府勢力のリーダー、ソロ氏はウアッタラ氏の当選を支持し、バグボ政権から辞任した。二人の「大統領」は組閣を始めた。

選挙後、暴動などで少なくとも10人は死亡しているが、今のところ、治安が大きく乱れる事態は発生していない。6日、国境の閉鎖は解除されたが、緊迫した状況が続いており、和平プロセスが危うい。国連、諸外国政府がバグボ氏の退陣を求めている中、アフリカ連合(AU)は仲介人として南アフリカのムベキ前大統領を派遣したが、失敗に終わった。この状況の中、ドナーの援助や債務免除のプロセスも停滞している。

チョコレートの原料であるカカオの世界生産量の4割も占めているコートジボワールだが、カカオの貿易に影響が出ており、既に価格が上がっている。また、金の鉱業活動を一時停止している鉱山もある。 

読売新聞では、ワールドカップに参加していたチームの話題以外のコートジボワールに関する報道は2010年中、これまで一度もなかったが、珍しく、今回の問題を報道している。背景説明や分析が少なく、主に事実を伝えていることにとどまっているが、12月6日と7日に連続でアフリカの出来事にしては長めの記事を国際面に掲載している。一歩前進ということで評価しよう。今後も、コートジボワールがどうなるのか、そしてアフリカでの他の重大な出来事も報道されることを期待しよう。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。なぜ読売新聞?

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「11月28日、コートジボワールで決選投票が行われましたが、当選者をめぐり争いが続いており、現在「自分が大統領」だと名乗る人が二人います。読売新聞は珍しく、このアフリカでの出来事を取り上げています。ありがとうございます。これからもぜひこの出来事の行方とアフリカで起きている他の重大な出来事も報道してください。アフリカも世界の一部です。」

イベント紹介:「独立を問う南部スーダン:住民投票のゆくえと人道支援」(12月18日アット東京。詳しくはリンクからアクセス)

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワールの現状に関する記事

 コートジボワールの現状に関する記事(その2)

 コートジボワールの現状に関する分析

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コンゴと鉱物資源と日本

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, メディア, 資源, 報道量, 大湖地域 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 11月 17, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第18 

第2次世界大戦後、世界最大の紛争を抱えているコンゴ民主共和国(DRC)は不安定な状況が続く。紛争と様々な鉱物資源の採掘が密接につながっている。そして日本とも決して無関係ではない。

DRCの東部にあるコルタン(タンタルの原料)、スズ、タングステン、金などの鉱山の多くは国軍を含む武装勢力にコントロールされ、労働力は奴隷に近い状況が少なくない。南部にある銅、コバルトの鉱山は紛争地から離れているが、大手企業が利益を得ても、鉱山労働者が得られる収入は少なく、鉱山が環境にもたらしている悪影響は大きい。

電子回路の部品であるコンデンサに欠かせないタンタル。DRCには世界の埋蔵量の6~8割があると考えられている。主に闇市場で動いているため、実際の生産量は測りにくいが、昨年、DRCのタンタルは世界の生産量の9割も占めたと推測されている。その多くは中国が輸入しており、そして日本の電子産業に使われているタンタルの多くは中国から輸入している。

今年7月、アメリカでDRCの紛争と鉱物資源に関する法律ができた。2011年4月からは、アメリカの企業が使用している鉱物資源がDRCの紛争と無関係であることを証明する義務を負う。実質的にDRCとその周辺国からのタンタル、スズ、タングステン、金などが使えなくなる。そのため、来年タンタルの値段は今年の4倍に跳ね上がると見込まれている。DRC東部では武装勢力と鉱業の関係が続いているため、カビラ大統領は一時的に東部の鉱山の活動禁止指令を発令した。しかし、鉱業を続行している鉱山もある。

また、環境に優しいと言われている電気自動車の生産が増えているため、リチウムイオン電池の需要も跳ね上がっている。日本の三洋電機は生産量を5年で10倍にする予定で、「加西グリーンエナジーパーク」という新しい工場を完成したばかりである。世界のリチウムイオン電池に含まれるコバルトは極めて環境状況が悪い鉱山で採られている可能性が高い。世界のコバルト生産量の4割はDRCが占める。中国も韓国もコバルト、銅などを確保するためにDRCに大規模の投資を計画している。

また、日本の企業はDRCの石油の採掘に関わっている。国際石油開発帝石株式会社は1970年からコンゴ民主共和国沖合鉱区で石油の開発に参加しており、現在も採掘が継続されている。さらに今年から、同社はDRCの陸上油田の開発にも参加しているが、今のところ石油は発見できていない。 

日本のメディアは相変わらず、DRCの状況を無視している。読売新聞では紛争の状況や政治情勢を伝えるどころか、アメリカの紛争鉱物の法律と日本の電子産業への影響すら伝えていない。日本の経済成長に欠かせない電子産業、そして日本で高まる環境意識。DRC情勢とその鉱物資源に目を向けるべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。なぜ読売新聞?

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「コンゴ民主共和国の情勢と日本の電子産業との関連が深まっています。特にアメリカで紛争鉱物に関する法律ができたため、日本の電子産業に欠かせないタンタル、スズ、タングステンなどの市場が大きく動き始めています。しかし読売新聞はなぜかこの状況を伝えようとしません。他人事ではありません。コンゴ民主共和国の情勢に目を向けるべきではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 DRCの金の鉱山と国軍の関わりに関する記事

 価値が高まるタンタルに関する記事

 DRCの銅・コバルトと中国韓国の投資

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アフリカの選挙週間

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ, ギニア, コートジボワール, タンザニア, ニジェール, 選挙, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 11月 10, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第17 

アフリカには世界の4分の1の国がある。いくつかの選挙が時期的に重なることは不思議ではない。しかしこの約1週間の間、地域の平和と安定に大きく影響する重要な選挙がいくつか行われたので取り上げたいと思う。

前回の記事で伝えたように、10月31日、コートジボワールで10年ぶりに選挙が実施された。世界最大のカカオ原産国であるこの国では、紛争が終結し、南北の対立が和らぎ、選挙が可能となった。しかし予想通り、票の過半数を獲得できる候補者はなく、現職のバグボ大統領と北部で人気の高いウアッタラ元首相が11月21日、第2ラウンドの選挙で競う。緊張感の高い選挙であるが、無事に終了すれば、コートジボワールの平和と西アフリカの安定が大きく前進すると期待されている。

同じ西アフリカのギニアでも歴史的な大統領選挙が行われたばかりである。今年6月、独立以降、初めての選挙が行われた(以前の記事を参照)が、第1ラウンドで決まらず、11月7日に第2ラウンドが実施された。この第2ラウンドに向けて、候補者の支援者による暴力が見られ、民族間の緊張感も高まっていたが、投票は無事終了した。西アフリカの安定にとって極めて重要な選挙であるが、アルミニウムの原料であるボーキサイト埋蔵量が世界の3分の1もギニアにあることから、地域外からも注目を浴びた選挙であった。

また、10月31日、東アフリカのタンザニアでも大統領選挙が行われた。現職キクウェテ大統領が再選を果たした。半自治状態のザンジバル諸島では以前、選挙時に、実施方法や結果をめぐる暴動が起こったこともあったが、今回、平和が保たれた選挙が実施された。

さらに、政治的な不安定が続く西アフリカのニジェールでも住民投票が行われた。今年2月、ニジェールではクーデターが起こったが、軍事政権は民主主義に復帰させることを誓い、10月31日、新憲法を導入するための住民投票が無事行われた。その結果、新憲法が9割の投票者に承認された。大統領選挙は来年1月に予定されている。

アフリカの国々は民主主義の観点から、多くの課題を抱えている。当然、民主主義は選挙だけにかかっているわけではない。独立した司法制度、メディアの自由、人権の尊重なども、民主主義の重要な要素である。多くの国では、政府は司法制度やメディアに対して大きな影響力を持つため、現職大統領が選挙では非常に有利であることが多い。アフリカ全体の民主主義の現状を評価する今年の調査では、改善が見られなかったという残念な結果が発表されたばかりである。

日本のテレビニュースが、アフリカの出来事を取り上げることは殆どないが、新聞上で選挙はアフリカの情報として報道される数少ない機会である。多くのアフリカの国々の情報は無視されるが、選挙があれば短い記事でその事実だけが掲載されることがパターンとなっている。しかし、選挙の情報すら掲載されないこともある。読売新聞では、今回のコートジボワール、ギニア、タンザニアの大領領選挙及びニジェールの住民投票のうち、取り上げられたのは、ギニアの選挙のみである。171字の短い記事で事実だけが伝えられた。この状態では、我々がアフリカのことを理解できるはずがない。このままでよいのだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「10月31日以降、コートジボワール、ギニア、タンザニアで大統領選挙がたて続けに行われ、軍事政権が続くニジェールでも民主主義の復帰に向けた住民投票が実施されています。これらの選挙は各地域の平和と安定にとって大きな意味を持っています。しかし読売新聞はギニアの選挙のことしか取り上げず、そして事実のみを伝える短い記事となっています。アフリカでの重要な出来事に関する情報を増やしてください。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワールの選挙の結果に関するニュース(映像)

 ギニアの選挙に関する記事

 ニジェールの住民投票に関する記事

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平和に向かう?コートジボワール

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コートジボワール, 選挙, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 11月 2, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第16 

10月31日、西アフリカのコートジボワールで選挙が行われた。紛争と政治的な不安定が原因で2005年から延期が続いたこの選挙は、安定した平和に向けた大きな一歩だと考えられている。

1960年にフランスから独立したコートジボワールは長年、西アフリカにおける平和と経済成長のオアシスであった。独立から33年間コートジボワールを支配したウフエ・ボワニ初代大統領は隣国のブルキナファソなどから多くの外国人労働者を受け入れ、チョコレートの原料であるカカオやコーヒーの産業が大きく伸びた。1979年以降、コートジボワールは世界一のカカオ生産国となり、現在、その生産量は世界の約4割を占める。

ところが、1993年にウフエ・ボワニ大統領が亡くなり、政治的権力が集中する南部と移民出身が多い北部との間で対立が表面化してきた。1995年の大統領選挙で有力候補であった、北部出身のウアッタラ元首相は新憲法により立候補資格(両親がコートジボワール出身であることが条件)を失い、さらに緊迫感が高まった。

1999年にクーデターが起こったが、その後選挙が行われ、バグボ政権が生まれた。2002年に反政府勢力ができ、武力紛争が始まった。フランス軍の介入もあり、反政府勢力は政権を倒すことこそ出来なかったが、北部を占領し、カカオ生産の利益は軍事活動と統治を支えた。2007年、NGOグローバルウィットネスは「ホットチョコレート」という報告書で紛争とカカオの関係を暴いた。

2005年以降、和平プロセスは少しずつ進み、2007年、ついに和平合意及び権力分割協定が成立した。ところが2005年に予定されていた大統領選挙は、政治的不安定が続く中、数回延期された。南部の政治家が中心となり、北部の多くの人に対して市民権・選挙権を持つべきかどうか、疑問を投げかけたことがひとつの大きな原因である。

今回の選挙も実際行われるかどうか、直前まで明らかではなかったが31日、無事投票が開始された。ウアッタラ氏が立候補することが認められ、ベディエ元大統領(1993~99年)、バグボ現大統領と合わせ3者が有力候補者だと見られている。しかし、票の過半数を勝ち取ることが難しく、第2ラウンドに持ち込まれる可能性が高い。

日本のメディアはコートジボワールを基本的にワールドカップに参加したサッカーチームとしてしか扱っていない。政治情勢、紛争とカカオとの関係、和平プロセスなどはほぼ無視してきた。2010年、読売新聞はサッカー以外の話題でコートジボワールに関する記事をひとつも掲載していない。平和に向かっているこの国に少し注目してもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「10月31日に西アフリカのコートジボワールで歴史的な選挙が行われ、その国の平和に大きく影響すると考えられています。しかし、読売新聞はコートジボワールをワールドカップに参加したサッカーチームとしてしか扱っていません。2010年、コートジボワール情勢に関する記事をひとつも掲載していません。平和に向かっているこの国に少し注目してもよいのではないでしょうか?アフリカも世界の一部です。」 

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワールの選挙に関する記事

 コートジボワールの選挙の分析

 カカオと紛争に関するドキュメンタリー(映像)

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アフリカ待機軍

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 10月 27, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第15 

「アフリカのカラナ共和国の治安が急速に悪化している。ダイヤモンドなどの資源が豊富でありながら統治が不安定な状態が続いている。鉱山を抑えた武装勢力が、ただでさえ問題の多い政府にとって脅威となっている。そこで、アフリカ連合(AU)が介入することになった。」これはシミュレーションのために設定されたストーリーである。実際、カラナという国は存在しないが、先週から、この設定でアフリカの国々の軍隊が平和活動の演習を開始した。

この演習は大きな意味を持っている。長年計画されてきたアフリカ待機軍(African Standby Force, ASF)が今年、機動可能になる予定であり、今回の演習はアフリカ待機軍の能力を試すためのものである。アフリカ待機軍はアフリカ連合の指揮下で、紛争などの危機が発生したところに派遣され、既に機動しているアフリカ連合の平和活動を補強する形もとる。

アフリカ待機軍は5つの地域(北部、西部、中央、東部、南部アフリカ)からの旅団(約5千兵)で構成され、合計2万5千人~3万人に達する予定である。主に、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)、南部アフリカ開発共同体(SADC)などの既存の地域組織を通して、準備が進められている。南部アフリカのSADC旅団は2007年に編成された。

しかし、課題は山積みである。アフリカ連合とその加盟国は財源が弱く、各国の軍事力(装備、平和活動に必要な訓練のレベルなど)が全般的に不足している。また、軍用輸送機も不足しており、先進国に頼らざるを得ない状況が続いている。これまで、ダルフールやソマリアでの平和活動でもこのような問題が目立ってきた。また、様々な同盟関係、内政不干渉の傾向といったアフリカ大陸内の国際関係上の問題もあり、アフリカ待機軍の介入には様々な制約がかかってくるであろう。しかし、平和活動のための枠組み・組織化がこのように進んでいることは評価すべきである。

アフリカでのアメリカの軍事関与も気になる。東アフリカ・北アフリカなどはアメリカの「対テロ活動」の対象となっている。また、アメリカは石油が豊富な西アフリカのギニア湾付近に軍事拠点の設置を検討していたが、西アフリカ諸国はこれを受け入れなかった。アフリカ待機軍とアメリカ、フランスなどのアフリカでの軍事活動との関連も視野に入れる必要がある。

一方では、日本のメディアがアフリカを無視し続ける。読売新聞は10月前半、アフリカ53カ国での出来事に対して、記事を3つしか掲載していない。そして、アフリカ待機軍は2003年から計画されているが、読売新聞は記事の中でアフリカ待機軍について触れたのは2007年に一度だけである。今後のアフリカ平和に大きな意味を持つアフリカ待機軍に少し関心を示してもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

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(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「読売新聞は10月前半、アフリカ53カ国での出来事に対して、記事を3つしか掲載していません。また、2003年から計画され、今年、機動する予定のアフリカ待機軍について報道をしていません。記事の中でアフリカ待機軍について触れたのは2007年に一度だけです。今後のアフリカ平和に大きな意味を持つアフリカ待機軍に少し関心を示してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 アフリカ待機軍に関する分析

 アフリカ待機軍のホームページ

 アフリカ待機軍の演習に関するニュース

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コンゴ・ウィーク2010

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, メディア, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , on 10月 19, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第14 

コンゴ民主共和国の紛争への意識を高めるためのグローバル運動「コンゴ・ウィーク」が10月17(日)から23日(土)まで、今年も世界各地で開催されている。米国NGOフレンズ・オブ・ザ・コンゴがコーディネートするこの活動には世界40カ国からの参加があり、今年は大阪がコンゴ・ウィークの重点都市として指定されている。NGOのSESCO、大阪大学、日本ルワンダ学生会議ピース・ビレッジがイベントを開催する。(イベント紹介はこちら

この機会に、改めてコンゴ民主共和国の紛争を取り上げたいと思う。コンゴ民主共和国の紛争は1994年のルワンダのジェノサイドと密接につながっている。ジェノサイドの首謀者の多くは隣国ザイール(現コンゴ民主共和国)にある難民キャンプの中に居座り、再軍備化を進めた。これをきっかけにルワンダはウガンダ、アンゴラなどと組み、ザイールに侵攻し、政権を倒した。しかし新政権に対しても不満が積り、ルワンダは1998年に再び侵攻した。少なくとも8カ国を巻き込む大戦へと発展した。

アメリカとイギリスは侵攻したルワンダ、ウガンダを支持していた。また、コンゴ民主共和国にある大量の鉱物資源がルワンダ、ウガンダを通じて世界各国の電子産業等へと流れたこともあり、この紛争が大きく取り上げられることはなかった。さらに、紛争の構造が非常に複雑であったため、メディアが目を向けることもなかった。当事者が国内外に及び、国際紛争でありながらも、国をめぐる紛争でもあり、その中には小規模のローカル紛争も多発した。

2003年、国際紛争が表面的には終結したが、外部者の関与を含むローカル紛争が続き、今でも、ルワンダ、ウガンダの「国境なき」武装勢力などがコンゴ民主共和国で戦っている。1998年~2007年の期間に第2次世界大戦以降、最多の540万人がこの紛争で命を落としていると推測されている。その90%以上が病気や飢えで死亡している事実はこの紛争への注目や緊急支援のなさを物語っている。

また、武装化された社会、罪に対する処罰が正当に行われない中、女性に対する性的暴力が非常に大きな問題となった。コンゴ民主共和国の東部では、昨年だけで少なくとも1万7千人の女性が性的暴力を受けている。政府のコントロールが効かない武装勢力支配下にあるところではこのような事件が多発するが、政府軍も決して潔白ではない。先週、国軍兵士によるレイプ事件も多発していると国連が発表した。10月17日、東部のブカヴ市では性的暴力に反対するデモが行われ、カビラ大統領夫人も参加した。

世界各国のメディアがこの紛争に目を向けない中でも、日本のメディアの注目の低さがひと際目立っている。例えば、読売新聞では、チリ落盤事故の救出劇のたった1日分の報道量(10月14日の朝刊、夕刊)が、コンゴ民主共和国の紛争の5年分もの報道を軽く上回っていた。これほどバランスの取れていない報道を放っておくわけにはいかない。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「第2次世界大戦以降、世界最大の死者数を出したコンゴ民主共和国の紛争がこれまで日本のメディアに取り上げられることはありませんでした。読売新聞では、チリ落盤事故の救出劇のたった1日分の報道量(10月14日の朝刊、夕刊)がコンゴ民主共和国の紛争の5年分もの報道を上回っていました。これほどバランスの取れていない報道はなぜ起こるのでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

日本語でコンゴ民主共和国の情勢を取り上げるブログ:

 「コンゴとアフリカを考える」(宇都宮大学准教授 米川正子)

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 「コンゴ・ウィーク」のホームページ

 コンゴ民主共和国の人権侵害に関する論説

 反性的暴力デモに関するニュース

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