コンゴ のアーカイブ

コンゴ・ウィーク2010

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, メディア, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , on 10月 19, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第14 

コンゴ民主共和国の紛争への意識を高めるためのグローバル運動「コンゴ・ウィーク」が10月17(日)から23日(土)まで、今年も世界各地で開催されている。米国NGOフレンズ・オブ・ザ・コンゴがコーディネートするこの活動には世界40カ国からの参加があり、今年は大阪がコンゴ・ウィークの重点都市として指定されている。NGOのSESCO、大阪大学、日本ルワンダ学生会議ピース・ビレッジがイベントを開催する。(イベント紹介はこちら

この機会に、改めてコンゴ民主共和国の紛争を取り上げたいと思う。コンゴ民主共和国の紛争は1994年のルワンダのジェノサイドと密接につながっている。ジェノサイドの首謀者の多くは隣国ザイール(現コンゴ民主共和国)にある難民キャンプの中に居座り、再軍備化を進めた。これをきっかけにルワンダはウガンダ、アンゴラなどと組み、ザイールに侵攻し、政権を倒した。しかし新政権に対しても不満が積り、ルワンダは1998年に再び侵攻した。少なくとも8カ国を巻き込む大戦へと発展した。

アメリカとイギリスは侵攻したルワンダ、ウガンダを支持していた。また、コンゴ民主共和国にある大量の鉱物資源がルワンダ、ウガンダを通じて世界各国の電子産業等へと流れたこともあり、この紛争が大きく取り上げられることはなかった。さらに、紛争の構造が非常に複雑であったため、メディアが目を向けることもなかった。当事者が国内外に及び、国際紛争でありながらも、国をめぐる紛争でもあり、その中には小規模のローカル紛争も多発した。

2003年、国際紛争が表面的には終結したが、外部者の関与を含むローカル紛争が続き、今でも、ルワンダ、ウガンダの「国境なき」武装勢力などがコンゴ民主共和国で戦っている。1998年~2007年の期間に第2次世界大戦以降、最多の540万人がこの紛争で命を落としていると推測されている。その90%以上が病気や飢えで死亡している事実はこの紛争への注目や緊急支援のなさを物語っている。

また、武装化された社会、罪に対する処罰が正当に行われない中、女性に対する性的暴力が非常に大きな問題となった。コンゴ民主共和国の東部では、昨年だけで少なくとも1万7千人の女性が性的暴力を受けている。政府のコントロールが効かない武装勢力支配下にあるところではこのような事件が多発するが、政府軍も決して潔白ではない。先週、国軍兵士によるレイプ事件も多発していると国連が発表した。10月17日、東部のブカヴ市では性的暴力に反対するデモが行われ、カビラ大統領夫人も参加した。

世界各国のメディアがこの紛争に目を向けない中でも、日本のメディアの注目の低さがひと際目立っている。例えば、読売新聞では、チリ落盤事故の救出劇のたった1日分の報道量(10月14日の朝刊、夕刊)が、コンゴ民主共和国の紛争の5年分もの報道を軽く上回っていた。これほどバランスの取れていない報道を放っておくわけにはいかない。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「第2次世界大戦以降、世界最大の死者数を出したコンゴ民主共和国の紛争がこれまで日本のメディアに取り上げられることはありませんでした。読売新聞では、チリ落盤事故の救出劇のたった1日分の報道量(10月14日の朝刊、夕刊)がコンゴ民主共和国の紛争の5年分もの報道を上回っていました。これほどバランスの取れていない報道はなぜ起こるのでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

日本語でコンゴ民主共和国の情勢を取り上げるブログ:

 「コンゴとアフリカを考える」(宇都宮大学准教授 米川正子)

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 「コンゴ・ウィーク」のホームページ

 コンゴ民主共和国の人権侵害に関する論説

 反性的暴力デモに関するニュース

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コンゴ・ウィーク2010 イベント紹介

Posted in アフリカ, イベント, コンゴ民主共和国 with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 10月 1, 2010 by Virgil

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ブルンジ紛争再発?

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ブルンジ, 報道量, 大湖地域 with tags , , , , , , , , , , , on 9月 28, 2010 by Virgil

 「アフリカも世界の一部」第11

今年7月、ブルンジで大統領選挙が行われ、現職のヌクルンジザ大統領が再選された。しかし不正を訴えていた野党が選挙をボイコットした為、ヌクルンジザは唯一の候補者であった。与党と野党の間で対立が続き、現在、ほとんどの野党は議会を含む政治機関への参加を取りやめている。

大統領選挙前から、何人かの野党政治家が逮捕され、又、少なくとも3人は亡命している。逆に、与党事務所付近などでの手榴弾爆破事件も多発している。そして先週、首都ブジュンブラ近くの川で14人の遺体が発見された。紛争が続く隣国コンゴ民主共和国より遺体が流れてきたという説があったが、何人かの遺体から身分証明書が発見され、ブルンジの警察官や軍人が含まれていたことがわかった。ブルンジ政府は犯罪組織の仕業だと発表しているが、不満を持った野党が反政府勢力を組織化し、ブルンジ紛争が再発したことを意味するのではないかという声もある。 

ブルンジはルワンダの隣国であり、歴史的にルワンダとよく似ている。ルワンダと同じように人口密度の高い小さな国で、もともとは王国として統治されていたが、19世紀以降、ドイツ、のちにベルギーの植民地となった。人口の過半数を占める「フツ系」住民と少数派「ツチ系」住民との間の激しい権力争いが長年続いてきた。1962年の独立以来、ツチ系にコントロールされた政権が続いたが、1993年に初めての民主的な選挙が行われ、初のフツ系大統領が選ばれた。ところが、その直後にその大統領が暗殺され、これを機に紛争が勃発した。大規模の虐殺で30万人が殺されたが、ルワンダのように注目を浴びることはなかった。

和平プロセスはゆっくり進んだ。2000年に主要な反政府勢力と和平合意ができ、2001年に暫定政府が成立した。2005年にはもと反政府勢力(民主防衛勢力、FDD)のリーダーであったヌクルンジザ氏が選挙で当選、大統領となった。もう一つの反政府勢力(国民解放勢力FNL)が軍事活動を続けたが、2009年にようやく和平合意が成立し、反政府勢力から野党へと生まれ変わった。ブルンジ紛争はここで正式に終結した。

政治的な不安定が続くブルンジであるが、決してブルンジだけの問題ではない。ルワンダでの虐殺はブルンジでの虐殺の半年後に起きており、大きく関連している。また、ブルンジは、ルワンダやウガンダと同じように、コンゴ民主共和国の紛争にも介入した。ルワンダと国連の外交騒動の原因である「コンゴ民主共和国の紛争に関する報告書」にはブルンジの国軍及び反政府勢力による残虐行為も含まれている。ブルンジ政府は関与を否定し、報告書からブルンジに関する記述の削除を求めている。

日本のメディアにブルンジのことが報道されることはほとんどない。今年の大統領選挙が行われた事実を伝える130文字の記事は掲載されたが、ブルンジ情勢に関する記事としては5年ぶりである。2005年の前回の大統領選挙を伝える記事は100文字であった。ブルンジの紛争、和平プロセス、政治情勢が完全に無視されてきたのはなぜだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「ブルンジの武力紛争は少なくとも30万人の犠牲者を出し、2009年にようやく終結を迎えました。ところが、野党がボイコットした今年の大統領選挙から政治の不安定が続き、紛争が再発する可能性もあります。ブルンジ情勢を含めて、大湖地域情勢を報道してください。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 ブルンジの歴史タイムライン

 今年の大統領選挙に関するニュース(映像)

 ブルンジ情勢の分析

※  コンゴ民主共和国の紛争への意識を高めるためのグローバル運動「コンゴ・ウィーク」が、今年は10月17~23日に世界各地で開催されます。日本でも、大阪大学を中心にいくつかのイベントを予定しています。詳細はこれからお知らせしますが、関心のある方はご一報をお願いします。

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大湖地域での進展

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, ルワンダ, 報道量, 大湖地域 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 9月 14, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第9

コンゴ民主共和国ルワンダウガンダなどを含むアフリカの「大湖地域」から目が離せない状況が続いている。「アフリカも世界の一部」第8号が配信されてから、いくつかの進展が見られたので、今週もこの地域に関する記事とする。

前回(第8号)で紹介したザイール(現コンゴ民主共和国)でのルワンダ政府による「ジェノサイド」騒動に対して、ルワンダはPKOからの撤退を警告したが、国連事務総長がこのような事態を防ぐために、ヨーロッパ訪問を中断し、ルワンダを緊急訪問した。この疑惑の究明のため、コンゴ民主共和国政府が集団墓地での法医学検査の実施を予定しているようである。

別の事件で、先月、コンゴ民主共和国東部で武装勢力が攻撃をかけた際、240人の女性にレイプ被害があったと報告されていた。しかし引き続きの調査で被害者が500人を超えることが判明した。また、攻撃が行われた当時、国連PKOの部隊がその現場からわずか30キロ離れたところに駐在しており、なぜ住民を守れなかったのか批判を浴びている。PKO部隊の人数不足と住民を守る意欲が問題にされているが、住民が攻撃を受けたとき、PKOの助けが呼べるように、携帯電話の電波状況が改善される必要があるという声もある。

もうひとつ、この地域での大きな出来事が報告されている。コンゴ民主共和国のカビラ大統領は三つの州(いずれも東部にある北キヴ、南キヴ、マニエマ)での鉱業活動を一時的に禁止するという指令を発表した。これらの州は鉱物資源の宝庫であり、パソコン、携帯電話などの電子回路に使われているスズ、タンタルなどが大量に採れ、金も採れる。

この地域での鉱山のコントロールをめぐる争いがコンゴ民主共和国の紛争を長引かせている大きな原因であり、この紛争と先進国とのつながりを表すものでもある。上記の武装勢力の攻撃とレイプ事件も鉱山の多い地域で起こった。カビラ大統領は紛争を長引かせている「鉱物資源搾取に関わっているマフィアのような者」の活動を阻止するために鉱業禁止に踏み切ったと述べている。

最後に、再選されたルワンダのカガメ大統領の就任式にコンゴ民主共和国のカビラ大統領が出席した。滞在期間中、二人の大統領は3度も話し合いをもったようである。カビラ大統領は国外にでることがほとんどなく、又、長い間敵対関係にあったこともあり、1998年以降、一度もルワンダを訪問していない。話し合いの内容は不明だが、この訪問が話題を呼んでいる。 

読売新聞はルワンダの「ジェノサイド」騒動に関する記事を掲載したが、それ以外の動きに関する情報は出していない。特に500人の女性がレイプされて、ニュースにならないというのは理解し難いことだろう。中央アフリカでの出来事も報道するべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「8月にコンゴ民主共和国で、武装勢力の攻撃で500人以上の女性がレイプの被害にあっているということがわかりました。わずか30キロ離れていたPKOの部隊は介入できず、批判を浴びています。読売新聞はこの事件を報道していません。500人がレイプされてもニュースにならないのはアフリカ大陸だけではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 国連事務総長のルワンダ訪問に関する記事

 コンゴ民主共和国でのレイプ事件に関するニュース(映像)

 コンゴ民主共和国での鉱業活動禁止事例に関する記事

※  コンゴ民主共和国の紛争への意識を高めるためのグローバル運動「コンゴ・ウィーク」が、今年は10月17~23日に世界各地で開催されます。日本でも、大阪大学を中心にいくつかのイベントを予定しています。詳細はこれからお知らせしますが、関心のある方はご一報をお願いします

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なぜ読売新聞?

Posted in 「アフリカも世界の一部」, メディア with tags , , , , , , , , on 9月 14, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」号外

「アフリカも世界の一部」運動が始まってから、毎回、皆様に読売新聞への投稿をお願いしている。多くのメディア会社があるなか、「なぜ読売新聞ばかりに働きかけるのか」という疑問があるかもしれない。

その理由を一言でいえば、運動の効果が分散することを防ぐ為である。できるだけ多くの投稿を一つのメディア会社に集中させることにより、その会社がメッセージを無視できないようにすることが狙いである。読売新聞は新聞の発行部数では日本一である(世界でも最も多いとも言われている)。このような理由からまず、読売新聞を中心に改善を求めているわけだが、今後は朝日新聞、もしくは毎日新聞に切り替え、同じように集中的に働きかけていきたい。日本のどのメディア会社もアフリカでの出来事をほとんど無視しているのが現状である。

この運動は始まったばかりで、まだ参加者が少なく、効果を測るのは難しい。ただし、2009年、読売新聞の国際面において、アフリカに関する記事がたった3パーセントであったというデータはある。改善の有無は、測れるはずである。

ちなみに、ルワンダ政府の「ジェノサイド」疑惑に関する「アフリカも世界の一部」第8号が配信された二日後に、読売新聞はこの問題を記事で取り上げた(「「隣国で難民虐殺」国連報告案 ルワンダ猛反発 スーダンPKO撤退警告」、2010年9月10日)。しかも、アフリカの話題では、まれに見る長い(981字)記事であった。もちろん、「アフリカも世界の一部」運動がこの記事の掲載(あるいはその長さ)になんらかの効果があったのかは不明だが、その可能性も否定はできない。いずれにしろ、「なんらかの効果があった」という思いで引き続き頑張って働きかけたいと思う。

今後とも、投稿、そして皆様の紹介によって、この運動のメンバー増加にもご協力をお願いします。

アフリカも世界の一部だ。

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コンゴとルワンダと国連の報告書

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, ルワンダ, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , on 9月 8, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第8

今年9月、国連人権高等弁務官事務所はコンゴ民主共和国における「人道に対する罪」(1993~2003年)に関する報告書を公表する予定であった。これまでになかった詳細な情報を含む500ページ以上のものになっている。

8月末に報告書の草案がマスコミに漏らされ、大きな話題を呼んだ。それは報告書の中で、様々な武装勢力による数多くの人権侵害が掲載されている中、ルワンダのジェノサイドの後にルワンダ軍がザイール(コンゴ民主共和国の旧名)で犯した復讐の虐殺も「ジェノサイド」に当たる可能性があるという文言が含まれていたからである。

ルワンダのジェノサイドで80万人ほどの死者が出たと推定されている。ジェノサイドの直後に、虐殺の主犯グループと同民族の一般住民が復讐を恐れ、隣国のザイールに逃亡したが、虐殺の主犯グループは難民キャンプの中から再軍備し、ルワンダに対して小規模の攻撃を始めた。ルワンダ政府はこれに対して難民キャンプに攻撃をかけ、ザイールに侵攻した。その際、ルワンダ軍はジェノサイドの主犯グループのみならず、一般の難民に対しても計画的に虐殺を行っていたと思われている。2~5万人の死者が出たと推定されている。

漏らされた報告書の草案内容に対して、ルワンダ政府の反発は早かった。報告書の草案の内容を「無責任」で「危険」だと主張し、強く否定した。さらに、国連が報告書を公表すれば、ルワンダ政府は国連PKOとしてスーダンなどに派遣しているルワンダ軍の部隊を撤退すると述べた。

9月2日に国連人権高等弁務官事務所は関係している国々にコメントをさせるため、公表を1カ月ほど遅らせると発表した。報告書の草案がマスコミに漏らされたのも、その執筆に関わった者が、ルワンダの圧力で内容が修正され、事実が埋もれたままになることを阻止するためであったという見方もある。

コンゴ民主共和国における人道に対する罪は決して歴史上の問題だけでない。今年8月に北キヴ州における武装勢力の攻撃の際、240人の女性がレイプされたと国連が報告している。世界最大であるコンゴ民主共和国の紛争が続く。

しかし、日本のメディアは相変わらず、このような出来事を無視し続けている。例えば、読売新聞は、この「ジェノサイド騒動」も、240人のレイプも無視しており、報道量はゼロのままである。

中央アフリカでの出来事も報道するべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

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(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「マスコミに漏らされた、コンゴ民主共和国における「ジェノサイド」疑惑を含む国連の報告書をめぐり、大きな外交騒動が発生しています。また、8月にコンゴ民主共和国での武装勢力による攻撃で240人以上の女性に対してレイプ事件が発表されています。読売新聞はなぜこれらの出来事を全く取り上げないのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 漏らされた報告書の草案に関する記事

 報告書の草案に対するルワンダ政府の批判

 8月の北キヴ州における攻撃とレイプに関する記事 

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国境なき武装勢力:神の抵抗軍

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ, ウガンダ, メディア, 報道量, 中央アフリカ共和国 with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 8月 17, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第5

今年5月、チャドと中央アフリカ共和国から国連平和維持隊(PKO)の撤退が決まった。スーダンのダルフール紛争が隣国のチャドと中央アフリカ共和国にこぼれたため、PKOが派遣されていたが、チャドはその撤退を要請した。しかし、いまだに様々な武装勢力と全般的な治安問題に悩まされている中央アフリカ共和国政府は8月10日にPKOが残留するよう、国連安全保障理事会に訴えた。

中央アフリカ共和国が悩まされている一つの武装勢力はウガンダの反政府勢力として始まった「神の抵抗軍」(Lord’s Resistance Army, LRA)である。LRAはウガンダ軍の攻撃から逃れるため、コンゴ民主共和国で拠点を作り、戦い続けてきた。ウガンダがルワンダと組んで2度もコンゴ民主共和国に侵略・占領をしたのもLRAを追いかけるためだというのが一つの理由である。

現在、LRAはコンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国、南部スーダンで逃亡しながら軍事活動を続けている。まさに「国境なき武装勢力」である。2008年にはウガンダ、コンゴ民主共和国、南部スーダンがLRAに対して共同軍事作戦を展開させたが、いまだにLRAを鎮圧させることができていない。アフリカの多くの紛争はこのように複雑で、複数の国からの当事者に構成されているため、「内戦」というラベルが当てはまらない。(アフリカの地図を参考に)

LRAは極めて残虐な組織として知られている。政府軍から攻撃を受けた場合、復讐として住民に対して虐殺を行うことはよくあるパターンである。2008年のクリスマスの日に上記の共同軍事作戦に対して、コンゴ民主共和国で500人以上を虐殺した。また、勢力を確保するために、多くの子どもを含む住民を拉致し、強制的に戦わせる。拉致された女性は強制的に軍事活動の支援をさせられ、性的奴隷になってしまう。8月11日に発表されているヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)の報告によると、この18カ月で拉致された人数は600人以上に昇っている。

LRAのリーダーを務めるジョセフ・コニーに対して国際刑事裁判所から起訴状と逮捕状が出ている。2006年に停戦合意ができ、和平合意に向けて交渉が繰り返されたが、2008年に交渉が崩れ、紛争が再開された。

読売新聞はLRAの存在と活動をどのように取り上げているのだろうか。2006年にLRAとウガンダ政府との停戦合意を記事にしたが、それ以降の4年間、和平が崩れても、共同軍事作戦があっても、虐殺があっても、沈黙を守ってきている。

 中央アフリカの安定に対してこれほど大きな脅威であるLRAをここまで無視してもいいのだろうか?アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

 「ウガンダの反政府勢力として活動を始めた「神の抵抗軍」(LRA)は現在、隣国のコンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国、南部スーダンなどで、武装勢力として虐殺、拉致などを繰り返しています。読売新聞はなぜこの「国境なき武装勢力」の存在と活動を無視し続けるのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 中央アフリカ共和国とPKOについてはこの記事

 LRAに関するヒューマン・ライツ・ウォッチの報告

 過去の記事に関する最新情報:

ルワンダの大統領選挙は予想通り、現職カガメ大統領が93パーセントの票を獲得し再選された。読売新聞は184字の短い記事でカガメ大統領が再選されたことを伝えたが、その背景、相次いだ暗殺、抑圧などには触れなかった。

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