チャド のアーカイブ

アフリカ連合サミットとリビア

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ連合, リビア with tags , , , , , , , , , , , , on 7月 5, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第41号 

630日~71日、53ヶ国が加盟しているアフリカ連合のサミットが赤道ギニアで開かれた。最も議論された話題はリビア情勢であった。カダフィ政権の派遣団が出席していた(カダフィ氏は欠席)が、反政府勢力の派遣団も「特別なゲスト」として参加した。

アフリカ連合とカダフィ政権との関係は複雑である。リビアはアフリカの多くの国々やアフリカ連合にも多額な支援をしてきた経緯がある。また、チャドのデビ大統領やブルキナファソのカンパオレ大統領のように、カダフィ氏から支援を受け、大統領になれたというケースもある。恩を受けてきた立場から、カダフィ氏に対して簡単に批判ができない。また、アフリカ緒国間では、内政不干渉の傾向も強い。

一方、現在のリビア紛争において、軍事的にも、政治的にもカダフィ政権の立場が弱くなりつつある。また、政府による一般市民への人権侵害も目立っている。アフリカ連合の中では、カダフィ氏を批判し、政権交代を呼びかける声も上がっている。セネガルは早くもリビアの反政府勢力をリビアの正当な「政府」として認めることを発表した。

しかしながら、多くのアフリカの国々は現在続いているNATO(北大西洋条約機構)による軍事介入も批判している。「市民の保護」の名のもとでの空爆が逆に市民への被害を引き起こしているという声が上がっている。また、フランスが反政府勢力に武器供与を行っていることが判明し、この行為も周辺国への武器拡散をもたらし、地域の不安定につながるという懸念もある。

アフリカ連合はカダフィ政権と反政府勢力に対して、停戦を呼びかけ、仲介を試みてきた。和平に向けたプロセスを示す「ロードマップ」も提案している。しかし、反政府勢力はカダフィ氏を含む政権は認められないとして、交渉は難航している。また、カダフィ氏に対して、「人道に対する罪」の容疑で国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているが、和平プロセスを妨げるものとしてアフリカ連合は逮捕に協力しないと発表している。

欧米のメディアがリビア問題に注目していることもあり、日本のメディアもある程度、取り上げている。しかし、基本的に欧米の観点からの報道になっている。読売新聞はアフリカ連合のサミットが行われたことすら報道していない。リビアはアフリカの一部だ。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

630日~71日、アフリカ連合のサミットが開かれました。主に取り上げられた議題はリビア情勢でした。読売新聞はなぜこのサミットを一切報道しなかったのでしょうか?リビアはアフリカの一部です。そしてアフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 アフリカ連合とカダフィに関する記事

 アフリカ連合のサミットとリビアに関する記事

 リビアと国際刑事裁判所とアフリカ連合に関する記事

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中央アフリカ共和国で停戦合意

Posted in 「アフリカも世界の一部」, 中央アフリカ共和国 with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 6月 22, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第40号 

612日、中央アフリカ共和国の北部の町で、政府と最大の反政府勢力が停戦合意に署名をした。近い将来、和平合意を結ぶ予定だと政府の関係者が話した。これまでにも、いくつかの反政府勢力グループは政府と和平合意を結んでおり、今回停戦合意に署名した「正義と平和愛国者会議(CPJP: Convention of Patriots for Justice and Peace)」は最後に残っている大型反政府勢力である。

中央アフリカ共和国の歴史には多くのクーデターが刻まれている。一時期、国連PKOの派遣もあったが、すでに撤退し、現在も政治的に不安定な状況が続く。ボジゼ現大統領は2003年、クーデターを通じて権力を手に入れたが、その後2005年の選挙で当選し、2011年に再選を果たしている。

また、5ヶ国に囲まれている内陸の中央アフリカ共和国は、周辺の国々の紛争から大きな影響を受けてきた。20023年、コンゴ民主共和国の反政府勢力(「コンゴ解放運動」:MLC)が中央アフリカ共和国の前政権を守るため、当時のパタセ大統領に招かれ、現地の反政府勢力と戦った経緯がある。MLCのベンバ元指揮者(後のコンゴ民主共和国の副大統領)はこのときに生じた犯罪をめぐり逮捕され、国際刑事裁判所に引き渡された。

また、2004年以降、西スーダンのダルフール紛争及びチャドの紛争も中央アフリカ共和国にこぼれ、同国の不安定な状況に大きく貢献している。さらに、周辺数ヶ国で逃亡しながらも、多くの被害をもたらしているウガンダ出身の武装勢力「神の抵抗軍:LRA」も中央アフリカ共和国で活動をしており、悩ましい存在である。

今回の停戦合意は、和平に向けた大きな一歩であると評価されている一方、平和の実現はまだ遠いものだという声もあがっている。長年の紛争と不安定で治安が悪化し、現在も、国軍が実際コントロールできているのは国土の3分の1に過ぎないともいわれている。

日本のメディアは中央アフリカ共和国をと取り上げることは殆どない。朝日新聞のウェブサイト内の検索をかけても、該当する記事がでない。また、読売新聞は10年以上、この国の情勢に関する記事を記載していない。無視されるアフリカの国々の中でも、存在すら殆ど現れない国となってしまっている。このままでよいのだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

612日、中央アフリカ共和国政府と最大の反政府勢力との間で停戦合意が結ばれました。コンゴ民主共和国、及びスーダンの紛争からも大きな影響を受け、不安定な歴史を持つ国です。時には、中央アフリカ共和国に関する記事を掲載してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 中央アフリカ共和国の停戦に関する記事

 中央アフリカ共和国における人権侵害に関する記事

 中央アフリカ共和国の概要

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