チュニジア のアーカイブ

揺れるブルキナファソ

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ブルキナファソ with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 5月 8, 2011 by Virgil

揺れるブルキナファソ

「アフリカも世界の一部」第36 

チュニジア革命を発端に、北アフリカや中東に広がりを見せる、長年権力を握り続けてきた政権に対しての市民運動。現在メディアで、ある程度は注目されているリビア及びシリアの運動も実は氷山の一角なのである。例えば、アフリカでは、アルジェリアモロッコウガンダにおいても、デモが頻繁に実施されている。それぞれの運動は背景が異なり、必ずしも現政権の打倒だけが目的ではないが、つながりがある

もうひとつ、動きが見えているのは西アフリカのブルキナファソである。4月中旬、大統領警衛隊を含む国軍の一部が未払いの住宅手当をめぐり、反乱を起こした。1987年から大統領の座に座ってきたカンパオレ大統領は一時的に首都から逃亡せざるを得ない状態が起きてしまった。カンパオレ大統領は国軍の反乱を阻止できなかった防衛大臣を退任させ、自らが防衛大臣となった。

国軍の反乱を機に、数万人の一般市民も食料の価格上昇に対するデモを始めた。これは、カンパオレ政権に対しての不満が大きいが、経済的な問題も大きい。ブルキナファソの経済の大きな部分を担っているのは、綿花の栽培であるが、アメリカが自国の綿花栽培に大きな助成金をかけていることが大きな原因で、国際市場での綿花の価格が低く、ブルキナファソの経済成長が進まない。

ただでさえ貧困が蔓延しているブルキナファソだが、2010年年末、隣国コートジボワールでの政治対立及び紛争が発生してから、さらなる経済的打撃を受けた。内陸であるブルキナファソの輸入品の大部分はコートジボワール経由で入ってくるが、コートジボワールでのトラブルが発生してから、物流がスムースに動かなくなり、ブルキナファソの輸入が困難になったため、物価がさらに上昇した。

4月末には警察もデモに加わり、ついに複数の野党が共同声明でカンパオレ大統領の辞任を求めた。与党党首は「野党がクーデターを狙っている」と批判した。カンパオレ大統領は元々クーデターを通じて大統領になった経緯がある。

日本のメディアはブルキナファソの問題を取り上げていない。朝日新聞のウェブサイトにはブルキナファソの情勢に関する記事はひとつもない。皮肉なことに、5月1日、テレビ朝日の番組では1時間近くをかけ、隣国のマリに注目した。しかし、その番組は、「世界の村で発見!こんなところに日本人」というタイトルで、マリに住む日本人を探すための娯楽番組であった。たとえ5分でも、ブルキナファソやマリの情勢が報道されてもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「チュニジア革命で始まった市民運動は北アフリカと中東だけで起きているわけではありません。ブルキナファソの政権も揺れています。国軍の反乱から始まり、現在、多くの一般市民、警察、野党などが大統領の辞任を求めています。この状況ももう少し報道してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 ブルキナファソのデモに関する記事

 綿花とブルキナファソの問題に関する記事

 ブルキナファソのタイムライン

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ガボンでも、デモが続く

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ガボン with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 2月 18, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第30 

チュニジアエジプトの革命が他の北アフリカ・中東の国々に飛び火しているが、サハラ以南のアフリカでも、動きがある。特にガボンでは今年1月から反政府デモが広がっている。

2009年、独裁者として42年間もガボンの大統領を務めたオマール・ボンゴ氏が死亡し、その後の選挙でボンゴ氏の長男が当選し、ボンゴ家による支配が続いた。しかし、選挙当時から、野党は選挙結果に異議を唱えてきた。野党のオバム党首は自身こそが2009年の選挙で当選したと主張してきたが、チュニジア、エジプトでのデモを機に、自身が経営するテレビ局を通じて、大統領着任宣言を行い、内閣も発表した。これに対し、政府はオバム氏の政党の解散を決定し、そのテレビ局を放送中止とした。

オバム氏はガボンの国連の事務所に避難し、政府に対するデモを呼びかけた。以降、首都リーブルビルを中心に学生、野党の支援者などによるデモが繰り返されてきた。政府はデモの抑圧に踏み切り、多くの人が逮捕されている。

ガボンの経済は石油に頼っており(生産量ではアフリカで10位)、輸出による収入の8割も占めている。しかし、埋蔵量が少なくなり、1997年のピークから生産量が減り続けている。石油による利益の多くは政府関係者が享受しており、一般国民は深刻な貧困問題を抱えている。

これまで米国政府はボンゴ家を支援してきた。クリントン国務長官はアリー・ボンゴ現大統領を「大事なパートナーだ」と述べた。しかし、米国上院の調査の結果が示すように、前、現大統領共に政権を通じて莫大な富を蓄えてきたことを米国は把握している。さらに、ウィキリークスを通じて公表された米国の外交公電によると、ボンゴ前大統領は中部アフリカ諸国銀行(BEAC)から大金を横領し、その一部はサルコジ大統領を含むフランスの政治家への政治献金に使われたという疑いもある。

サハラ以南のアフリカでは、北アフリカの革命の飛び火を懸念しているのはガボンだけではない。今週、ウガンダで選挙が行われる予定だが、1986年以降、大統領の座についている親米のムセベニ大統領はデモを警戒していることが報じられている。赤道ギニアの独裁政権もデモの発生を懸念し、メディアによるチュニジア・エジプトに関する報道を禁じた。しかし、サハラ以南のアフリカでは北アフリカで見られている革命まで発展しない可能性が高いと専門家は語る。北アフリカよりも貧困が深刻で、抑圧的な政権も多いが、野党は弱くて、分裂しているケースが多い。また、大規模のデモが発生しても、国によっては治安部隊が武力で対抗する可能性が高く、それに対する国際社会からの沈黙が予想される。

日本のメディアは北アフリカの革命によるサハラ以南のアフリカへの影響を取り上げていない。朝日新聞は2009年の選挙以来、ガボンの情勢を取り上げる記事をひとつも掲載していない。この問題も報道してもいいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「北アフリカの革命はサハラ以南のアフリカにも影響を与えています。ボンゴ家の支配が44年間も続いているガボンではデモが広がっており、野党の党首が国連の事務所に避難しています。この事情を報道してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 ガボンの現状に関する記事

 ガボンと米国に関する記事

 サハラ以南のアフリカでのデモに関する分析

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アルジェリアでも、デモ拡大

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アルジェリア with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 2月 12, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第29 

アルジェリアでは2月12日、政府に対し大規模のデモが予定されている。19年間続いてきた国家非常事態宣言により、すべてのデモは禁じられてきたが、2011年1月以降、跳ね上がる食料の価格と悪化する失業状態をめぐり、48州の内、20州でデモが繰り返されてきた。チュニジアの革命が起こる前から、デモがすでにアルジェリアに飛び火していたのである。

エジプトでのデモが注目される中、チュニジアから飛び火した他の北アフリカ・中東の国々での動揺はほとんど注目されていない。アルジェリアが直面している問題とそれに対するデモは決して新しいものではない。数年前から、悪化してきた経済状況や政府の抑圧に対して不満が高まり、各地でデモが実施されていたが、チュニジアの影響を受け、2011年1月からデモの規模が著しく拡大した。

アルジェリア政府はチュニジアやエジプトでの出来事を恐れ、様々な対策をとってきた。食料の価格を引き下げ、近い将来に国家非常事態を取り止めることを発表した。しかし、すでに新しい「対テロ」法律の導入が予定されており、治安部隊に対する制限、言論・集会の自由などにおいて、人権問題の改善につながらない可能性が高いという見方もある。

激しい独立戦争を経て、1962年にフランスからアルジェリアは独立したが、その後の国内政治は独裁政権に独占されてきた。1991年に選挙が実施されたが、イスラム救国戦線の政党の圧勝が明らかとなったところで、軍部がクーデタを起こし、選挙結果を取り消し、宗教に基づいた政党を禁じた。これが紛争の火種となり、16万人の死者を出した紛争が2002年まで続いた。

アルジェリアは果たして、チュニジアやエジプトのようになるのだろうか。野党が分裂しており、その支持率も低いこともあり、革命まで発展する可能性はそれほど高くないと主張する専門家はいる。しかし、現政権と現状に対する不満が拡大していることは明らかであり、12年間政権を握っているブーテフリカ大統領の体調不良が目立ち始め、革命の可能性も否定できない。

南部スーダンの独立が決定され、スーダンが分断されることにより、アルジェリアがアフリカで最も面積の大きい国家となる。天然ガスの生産国としては世界6位、石油は、アフリカ大陸では4位となっている。天然資源が豊富だが、アルジェリアの経済が石油と天然ガスに頼りすぎているため、経済が不安定である。

日本のメディアはアルジェリア情勢を取り上げようとしない。朝日新聞のウェブサイトでは、エジプトに関する記事の中で、アルジェリアでの出来事に触れる短い文言はあるものの、アルジェリア自体を取り上げたものは、抗議の自殺を伝える短い記事ひとつのみである。そろそろアルジェリアでの情勢を取り上げてもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「エジプトでのデモが注目されている中、動揺しているその他の北アフリカ・中東の国々での出来事が取り上げられていません。アルジェリアでは、デモが全国に広がり、2月12日にも大規模のデモが予定されています。天然ガスや石油が豊富なアルジェリアでも、革命の可能性が否定できません。そろそろ注目してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 アルジェリアの現状を分析する記事

 アルジェリアのデモに関する記事

 アルジェリア問題の背景:タイムライン

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アフリカ連合の首脳会議

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ, アフリカ連合, エジプト, コートジボワール, チュニジア, 選挙, 赤道ギニア, 南部スーダン with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 2月 3, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第28 

2011年1月末、エチオピアの首都アディスアベバでアフリカ連合(AU)の首脳会議が開かれた。政権が倒され、サウジアラビアに逃亡したチュニジアのベンアリ前大統領、そしてチュニジアから飛び火し、大規模のデモの対象で、30年間政権を握ってきたエジプトのムバラク大統領の姿はなかった。

首脳会議では、チュニジア、エジプトの問題も取り上げられたが、他の重大な議題もいくつかあり、予定が大きく変更されることはなかった。特に議論の対象となったのは、二人の大統領状態が続くコートジボワールと南部スーダンの独立に向ける準備といった課題であった。コートジボワールの危機に対して、AUは、アフリカ数カ国の首脳で構成される委員会を立ち上げ、1ヶ月間以内に拘束力のある解決策を打ち出すことを決定した。また、南部スーダンに関しては、AUは住民投票の結果(99パーセント以上の賛成投票で独立が確定した)を歓迎した。

今回の首脳会議で話題を呼んだのは、AUの議長として、赤道ギニアのンゲマ大統領が選ばれたことである。AUの議長は任期1年の象徴的なポストではあるが、ンゲマ大統領は1979年にクーデターで政権をとり、それ以降、独裁政権を築いてきた人物である。国の石油から得た富の大半はンゲマ大統領自身とその身内が握っており、赤道ギニアは深刻な貧困問題を抱え続けている。北アフリカ、コートジボワールなどでの問題から、「民主主義」が注目されているなか、ンゲマ大統領の任命は欧米などで批判の対象となっている。

民主主義といえば、2011年、アフリカでは18カ国が選挙を実施する予定である。ナイジェリアコンゴ民主共和国のような「大国」も、権力を握りしめる大統領を抱えているジンバブエ、エジプト、ウガンダなども含まれる。これからもアフリカから目が離せない状態が続きそうである。

日本のメディアは現在、エジプト情勢の報道に力を入れているが、その火種となったチュニジアで革命が起こる寸前の状況をまったく取り上げようとしなかった。また、デモの様子は注目を浴びるようになったが、その背景、経緯、そして北アフリカ・中東を含む全体像も十分に報道されていない。AU首脳会議の報道も皆無に近い状況である。朝日新聞は首脳会議を取材しなかったようで、ウェブサイトには、時事通信社から入手されたエジプト問題を中心に書かれた2つの短い記事で言及があるのみである。アフリカの各地で多くの重大な出来事が重なるこの時期にアフリカの首脳会議を取材しなくてもよいのだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「2011年1月末、アフリカ連合(AU)の首脳会議が開かれ、日本のメディアでも注目され始めたチュニジア・エジプト問題のみならず、コートジボワールの危機、南部スーダンの独立も議論の対象となりました。朝日新聞はこの首脳会議をなぜ取材しなかったのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 AU首脳会議とアフリカのリーダーたちに関する記事

 AUとコートジボワール危機に関する記事

 AUの議長となったンゲマ大統領に関する記事

 2011年のアフリカでの選挙に関する記事

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ソマリランドとプントランドの行方

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ソマリア with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 1月 20, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第26 

南部スーダンの独立をめぐる住民投票の結果こそまだでていないが、独立はほぼ確実だと思われている。この動きによりアフリカの国々における「分離」が議論を呼んでいる。その裏には、植民地時代、ヨーロッパの国々が、当時の政治体制を無視し、アフリカのほとんどの国々の国境線を決定したという事実がある。現在アフリカで起こっている紛争は、この歴史と深い関わりを持っているのである。その中でも、事実上ソマリアから独立しているソマリランドが注目を浴びている。

植民地時代にイタリア領ソマリランドとイギリス領ソマリランド(現在のソマリランド)が存在していたが、独立後、この二つの「国」が統一され、ソマリアとなった。ところが、1991年にソマリアで紛争が勃発し、中央政府が崩壊した。数多くのウォーロード(武装勢力を率いる権力者)の間で紛争が激化する中、旧イギリス領ソマリランドは「ソマリランド」として独立宣言をした。「国家」として、政府を樹立し、選挙も行うようになった。独自の通貨を使用し、比較的に安定した政治を保っている。

安易に新しいアフリカの「国家」を認めてしまうと、次から次へと、新しい「国家」が独立宣言することを懸念し、諸外国はこれまでソマリランドを国家として認めず、正式に国交を結んでいる国はなかった。しかしながら、多くの国々との非公式の交流が進んでおり、2010年9月、米国はソマリランドとの関係を深めていくと発表した。

一方、ソマリアの他の地域でも、動きが見られる。プントランド(ソマリアの東北の地域)は、ソマリア南部にある紛争から逃れるため、1998年自治政府を立ち上げた。プントランドも比較的に安定した自治政府が成立しているが、多くの海賊の基地を抱えているという指摘もある。ソマリランドと違って、プントランドは独立を宣言せず、あくまでもソマリアの一部として残留することを表明している。 

ところが、近年、ソマリアの首都モガディシュにある暫定政府への不満が積もり、ついに、2011年1月、プントランドはソマリア暫定政府からの離脱を発表した。プントランド自治政府は、ソマリアの和平交渉などの場面で十分に参加させられず、また、援助金の分配が不平等だと問題を指摘した。しかし、この離脱の発表は独立宣言を意味しているのではなく、あくまでもプントランドが暫定政府に認めさせるための戦略だという見方が多い。

日本のメディアはソマリランドもプントランドも取り上げることはほとんどない。例えば、朝日新聞のウェブサイトに検索をかけても、「プントランド」と一致する記事はひとつもない。1年近く前のひとつの英語のエッセイを除いて、ソマリランドに関する記事もない。この地域での情勢は日本も悩まされている海賊問題と深く関連しており、そしてソマリアという国家の行方にも大きく影響する。少し注目してもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「ソマリアのプントランド自治政府は1月、ソマリアの暫定政府から離脱を表明しましたが、朝日新聞はこの出来事を報道していません。この地域での情勢は日本も悩まされている海賊問題と深く関連しており、そしてソマリアという国家の行方にも大きく影響します。少し注目してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

過去の記事に関する最新情報:

チュニジアで激しいデモ・暴動の末、ベンアリ政権が国外逃亡をした。そしてついに、日本のメディアもこの大きな事件を取り上げるようになった。

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 ソマリランドの「外務大臣」とのインタビュー

 プントランドとソマリアからの離脱に関する記事

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揺れるチュニジア

Posted in 「アフリカも世界の一部」, チュニジア with tags , , , , , , , , , , , , , , on 1月 12, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第25 

2010年の年末から、北アフリカのチュニジアでは、異例のデモが繰り広げられている。それは、ある26歳の男性の焼身自殺から始まった。モハメッド・ボアジジ氏は大学を卒業したものの就職できず、路上で野菜などを売っていたが、無免許の商売であったため、警察が商品を没収した。生計をたてられず、抗議として、焼身自殺を図った。

この行為を機に、同じようなフラストレーションと怒りを持った多くの若者が立ち上がり、食品の値上がりや悪化している失業状況に対して抗議デモが全国で繰り返されるようになった。何箇所かでデモが暴動化し、治安部隊の発砲などにより少なくとも20人が死亡したと報道された。また、同じような問題を抱える隣国のアルジェリアにもデモが飛び火している。

多くの国では、市民によるデモは決して珍しいものではないが、権威主義国家となっているチュニジアではほとんど見られないことである。チュニジアは深刻な人権問題や汚職問題を抱えており、政府は野党や政権を批判するメディア、市民運動などを極力制圧してきた。アメリカの外交公電(ウィキリークスに公開されたもの)では、チュニジアは「警察国家」だとされている。選挙を定期的に実施するものの、1987年から大統領を務めるベン・アリ氏は選挙があるたびに、約9割の票を獲得してきている。

これまで市民は、逮捕、拷問などを恐れ立ち上がることはなかったが、経済状況があまりにも悪化したため、多くの人の中で怒りが恐怖を上回ったのではないかと見られている。政府は様々な手を使ってデモを抑えようとしている。政府につながっているとみられるハッカーがジャーナリスト、ブロガーなどのメール(グーグルやヤフー)やSNS(フェースブック)アカウントに侵入し、アカウントやデモの写真などを削除している。また、政権を批判する歌を作曲したラップ歌手は一時拘束された。

チュニジアが情報をコントロールしていることもあり、海外のメディアにはこの出来事に関する報道は比較的に少ない。アメリカがテロ対策の一環として現政権に軍事支援をしてきたこともメディアが大きく取り上げない理由のひとつであろう。

日本のメディアはチュニジア情勢をほとんど取り上げていない。例えば、デモ開始以降、朝日新聞は短い記事で一度しか報道していない。20年以上続いたチュニジアの現政権の存在そのものを揺らがすこの出来事を無視してもよいのだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

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(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「2010年年末から、北アフリカのチュニジアでは食品の値上がりや失業問題をめぐり、異例のデモが全国で繰り広げられています。デモが隣国のアルジェリアにも飛び火しています。しかし、朝日新聞はこの状況を一度しか報道していません。20年以上続いたチュニジアの現政権の存在そのものを揺らがすこの出来事を無視してもよいのでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

過去の記事に関する最新情報:

1月9日より、南部スーダンの行方をめぐる住民投票が開始され、順調に進んでいる。南部スーダンの住民は新国家としての独立を選ぶと思われている。

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 揺れるチュニジアに関する分析

 デモに関するニュース(映像)

 ハッカーとデモに関する記事

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