ルワンダ のアーカイブ

安定しないコンゴ民主共和国

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , on 9月 6, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第44号 

201111月、コンゴ民主共和国DRC)で大統領選挙が予定されている。しかし、実施に必要なDRC政府の予算も、先進国ドナーからの援助も大きく不足しており、準備が遅れている。有権者登録が済んだものの、独立機関による確認が行われていない。野党が不正を訴え、91日には首都キンシャサで数百人によるデモが発生した。現在も、選挙を延期するべきか、不正の懸念を持ちながらも予定通り強行するべきか、DRC国内外で議論されている。

冷戦後、世界最多の死者数を出しているDRCの紛争はまだ終わっていない。DRCに侵攻し占領していたルワンダウガンダ2003年までに撤収し、表向きには、国際紛争は終息した。包括的な和平合意が結ばれ、2006年に歴史的な選挙も行われた。ルワンダが支援し続けていた大型反政府勢力も2009年に政府と和平合意を結び、兵士は国軍に取り込まれることになった。

しかし、紛争は部分的に続いている。東部ではいくつかの武装勢力が軍事活動を続行しており、DRCの国軍はいまだに制圧できていない。また、多くの人権侵害の加害者が給料も訓練も十分に受けていない国軍の兵士であり、国軍でありながらも一般市民にとって脅威となることも少なくない。さらに、和平合意を結び、国軍に「統合」された元武装勢力も、制服を着替えたものの、もともとの形をそれほど崩しておらず、部隊の解体やDRC国内の他の地域への移転を拒んでいる。

また、様々な形で紛争が20年近く続いてきたため、警察、司法制度の機能が極めて弱く、治安が大きな問題として残っている。安定しないDRCの東部では暴力事件、殺人事件、レイプが多発している。そして少なくとも170万人の国内避難民は家に帰ることができていない。

紛争を長引かせたひとつの要因として、日本の電子産業にも欠かせない鉱物資源が挙げられている。昨年発表された国連の報告によると、東部にあるほとんどの鉱山は国軍を含む武装勢力にコントロールされている。このような紛争と関連した鉱物資源の規制につながる法律がすでにアメリカで採択されている。その結果、企業は使用している資源が紛争と無関係であることを証明する義務を負うようになる。アメリカ及びアメリカの市場を対象にする世界の多くの企業がすでにDRCからの鉱物資源を避け始め、DRCからのスズ、金、タンタルなどの輸出が激減している。

日本のメディアはなぜこのような情勢を無視するのだろうか。読売新聞は2011年に入ってから、DRC情勢に関する記事をひとつも掲載していない。せめてDRCの安定に大きく影響する今年の選挙、そして日本の電子産業にも影響を及ぼす鉱物資源問題に関する報道があってもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「今年実施されるコンゴ民主共和国の大統領選挙の準備が遅れ、不正を訴える野党によるデモが発生しています。日本の電子産業も関連している鉱物資源問題も世界で注目を浴びています。にもかかわらず、読売新聞は2011年に入ってからコンゴ民主共和国の情勢を一度も報道していないのはなぜでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 選挙準備をめぐるデモに関する記事

 DRC紛争と武装勢力に関する分析

 DRC紛争、選挙、鉱物資源に関する分析

 10月に行われる国際イベント「コンゴウィーク」に関する情報

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ウガンダでデモとその鎮圧

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ウガンダ with tags , , , , , , , , , on 4月 28, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第35 

2011年4月14日、ウガンダ最大野党のベシジェ党首が警察に射たれ、負傷したことが報告された。当時、ベシジェ氏は食料・ガソリンの価格上昇に抗議するデモに参加していた。その後、手にギブスを巻いた状態で更なるデモに参加したところ、暴動を扇動した罪で逮捕された。2月以降、3度の逮捕となる。

1986年以降、大統領を務めるムセベニ大統領の再選が確定した2月の選挙以降、複数の野党がムセベニ政権に対して、徒歩で集団で出勤するというデモ(walk-to-workキャンペーン)を定期的に実施してきた。選挙では、ムセベニ大統領は68%の票、ベシジェ氏は26%を確保したが、野党は不正を訴えている。

ムセベニ大統領は反政府勢力のリーダーとしてウガンダを制圧し、1986年に政権をとった。それまでの軍事政権による人権侵害が多発していたのに対して、ムセベニ政権は幅広い改善と経済成長に成功した。しかし、複数の反政府勢力の活動に悩まされ、近年までウガンダ北部の紛争が続いてきた。また、ウガンダは2度、隣国ルワンダと一緒にコンゴ民主共和国に侵攻し一部占領していた事実もある。占領中、金など鉱物資源の組織的な略奪が発覚し、コンゴ民主共和国が国際司法裁判所に訴え、ウガンダは損害賠償を命じられた。民主化においても、問題が多く、2005年までは一党支配国家であった。

ベシジェ氏は1982年からムセベニ氏の専属医師を努め、1986年に内務大臣に任命された。しかし、有能であるために、ムセベニ大統領には脅威として見られるようになった。2001年にベシジェ氏はムセベニ政権を批判し、大統領選挙への出馬を表明した。選挙で落選したベシジェ氏は脅迫を受け、国外に亡命したが、2006年の選挙に出馬するために帰国した。しかし帰国したところ、根拠のない反逆及びレイプの罪で一時期逮捕されたため、選挙運動がほとんどできず、再び落選した。

日本のメディアはウガンダでの出来事をほとんど報道していない。例えば、朝日新聞は2月の大統領選挙が実施された事実とその結果をひとつの短い記事で報道した。ベシジェ氏の3度目の逮捕に対して、ロイター通信からの短い記事を転用(紙面ではなく、ウェブサイトのみに掲載)している。しかしいずれも情報量が極めて少なく、ウガンダの政治情勢の文脈が含まれていないため、これら一連の出来事の意義が見えてこない。この問題も理解を深める報道の対象になってもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「今年2月に行われたウガンダの大統領選挙後の政治情勢が不安定になっています。野党による定期的なデモが行われているなか、デモに参加していた野党の党首が警察に射たれ、逮捕されています。この状況とその背景をもう少し報道してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 ベシジェ氏の逮捕に関する記事

 ベシジェ氏の逮捕に関するニュース(映像)

 ウガンダの概要

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コンゴ民主共和国と金の密輸

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, 資源 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 2月 28, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第31 

2011年2月、ビジネスジェットがコンゴ民主共和国の東部にあるゴマ市の空港に着陸し、その場で取引が行われた。5.5億円相当の米ドルが降ろされ、約500キロ分の金の延べ棒が乗せられた。飛行機が離陸寸前、不審に思った警察に発見され、引き留められた。

飛行機はアメリカの石油会社のものであり、ナイジェリア経由でタックスヘイブン(租税回避地)のバミューダから来ていた。ゴマ空港で密輸の疑いで逮捕されたのはその石油会社の社長の親戚(アメリカ人)をはじめ、フランス人、ナイジェリア人2人を含む8人であった。まさにグローバル化の負の側面を表す事件である。

今回の取引された金の市場価格は16億円相当だといわれている。その売り手はルワンダに支援を受けてきた反政府勢力CNDPの元リーダーのボスコ・ンタガンダであった。ルワンダ出身のンタガンダ氏は戦争犯罪で国際刑事裁判所から逮捕状が出ており、別名「ターミネーター」とも言われている。2009年の和平合意のもと、CNDPはコンゴ民主共和国の国軍に吸収され、ンタガンダ氏は国軍所属の身分である。本人によると、取引はおとり捜査だった。一方、逮捕されたビジネスマンは密輸ではなく、ケニアで合法的な取引をするはずであり、詐欺の被害者だと主張している。

コンゴ民主共和国は鉱物資源の宝庫である。金の他に、電化製品に欠かせないタンタル、スズ、タングステンが大量にあり、リチウムイオン電池に使われるコバルトは世界生産量の4割も出している。ダイヤモンドや銅も豊富である。しかし、これらの鉱物資源はコンゴ民主共和国が抱える世界最大の紛争と関係があり、闇市場で動いているものも少なくない。そこで、2010年に政府は東部での鉱業事業に対して一時的な禁止指令を出し、それは今も続いている。アメリカも中央アフリカからの鉱物資源の輸入を厳しく規制する法律を2011年4月から発効し、企業は使用している資源が紛争と無関係であることを証明する義務を負うようになる。

このように、鉱物資源において大きな動きがあり、又、政治情勢も動いている。今年11月、大統領選挙が行われる。カビラ現大統領が出馬する予定だが、長年、野党のリーダーを務め、前回の選挙をボイコットしたチセケディ氏も今回出馬することを表明している。別の野党のリーダーのカメレ氏も人気が上昇している。また、残っている武装勢力のいくつかのグループと政府との間は、和平合意が進んでおり、国軍に吸収されることになる。

日本のメディアは相変わらず、コンゴ民主共和国での出来事を取り上げてない。今年、朝日新聞はコンゴ民主共和国に関する記事を一つも掲載していない。この国は世界最大の紛争を抱えており、そこでの出来事は他人事ではない。そろそろ注目してもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「2011年に入り、朝日新聞は一度もコンゴ民主共和国での出来事を報道していません。しかし、日本にも関係する鉱物資源に関する動きが見られ、政治情勢も動いています。世界最大の紛争を抱えているこの国での出来事に注目してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 金の密輸の事件に関する記事

 鉱物資源の輸入を規制するアメリカの法律に関する記事

 コンゴ民主共和国の鉱物資源に関する分析

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コンゴ・ウィーク2010

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, メディア, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , on 10月 19, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第14 

コンゴ民主共和国の紛争への意識を高めるためのグローバル運動「コンゴ・ウィーク」が10月17(日)から23日(土)まで、今年も世界各地で開催されている。米国NGOフレンズ・オブ・ザ・コンゴがコーディネートするこの活動には世界40カ国からの参加があり、今年は大阪がコンゴ・ウィークの重点都市として指定されている。NGOのSESCO、大阪大学、日本ルワンダ学生会議ピース・ビレッジがイベントを開催する。(イベント紹介はこちら

この機会に、改めてコンゴ民主共和国の紛争を取り上げたいと思う。コンゴ民主共和国の紛争は1994年のルワンダのジェノサイドと密接につながっている。ジェノサイドの首謀者の多くは隣国ザイール(現コンゴ民主共和国)にある難民キャンプの中に居座り、再軍備化を進めた。これをきっかけにルワンダはウガンダ、アンゴラなどと組み、ザイールに侵攻し、政権を倒した。しかし新政権に対しても不満が積り、ルワンダは1998年に再び侵攻した。少なくとも8カ国を巻き込む大戦へと発展した。

アメリカとイギリスは侵攻したルワンダ、ウガンダを支持していた。また、コンゴ民主共和国にある大量の鉱物資源がルワンダ、ウガンダを通じて世界各国の電子産業等へと流れたこともあり、この紛争が大きく取り上げられることはなかった。さらに、紛争の構造が非常に複雑であったため、メディアが目を向けることもなかった。当事者が国内外に及び、国際紛争でありながらも、国をめぐる紛争でもあり、その中には小規模のローカル紛争も多発した。

2003年、国際紛争が表面的には終結したが、外部者の関与を含むローカル紛争が続き、今でも、ルワンダ、ウガンダの「国境なき」武装勢力などがコンゴ民主共和国で戦っている。1998年~2007年の期間に第2次世界大戦以降、最多の540万人がこの紛争で命を落としていると推測されている。その90%以上が病気や飢えで死亡している事実はこの紛争への注目や緊急支援のなさを物語っている。

また、武装化された社会、罪に対する処罰が正当に行われない中、女性に対する性的暴力が非常に大きな問題となった。コンゴ民主共和国の東部では、昨年だけで少なくとも1万7千人の女性が性的暴力を受けている。政府のコントロールが効かない武装勢力支配下にあるところではこのような事件が多発するが、政府軍も決して潔白ではない。先週、国軍兵士によるレイプ事件も多発していると国連が発表した。10月17日、東部のブカヴ市では性的暴力に反対するデモが行われ、カビラ大統領夫人も参加した。

世界各国のメディアがこの紛争に目を向けない中でも、日本のメディアの注目の低さがひと際目立っている。例えば、読売新聞では、チリ落盤事故の救出劇のたった1日分の報道量(10月14日の朝刊、夕刊)が、コンゴ民主共和国の紛争の5年分もの報道を軽く上回っていた。これほどバランスの取れていない報道を放っておくわけにはいかない。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「第2次世界大戦以降、世界最大の死者数を出したコンゴ民主共和国の紛争がこれまで日本のメディアに取り上げられることはありませんでした。読売新聞では、チリ落盤事故の救出劇のたった1日分の報道量(10月14日の朝刊、夕刊)がコンゴ民主共和国の紛争の5年分もの報道を上回っていました。これほどバランスの取れていない報道はなぜ起こるのでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

日本語でコンゴ民主共和国の情勢を取り上げるブログ:

 「コンゴとアフリカを考える」(宇都宮大学准教授 米川正子)

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 「コンゴ・ウィーク」のホームページ

 コンゴ民主共和国の人権侵害に関する論説

 反性的暴力デモに関するニュース

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ブルンジ紛争再発?

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ブルンジ, 報道量, 大湖地域 with tags , , , , , , , , , , , on 9月 28, 2010 by Virgil

 「アフリカも世界の一部」第11

今年7月、ブルンジで大統領選挙が行われ、現職のヌクルンジザ大統領が再選された。しかし不正を訴えていた野党が選挙をボイコットした為、ヌクルンジザは唯一の候補者であった。与党と野党の間で対立が続き、現在、ほとんどの野党は議会を含む政治機関への参加を取りやめている。

大統領選挙前から、何人かの野党政治家が逮捕され、又、少なくとも3人は亡命している。逆に、与党事務所付近などでの手榴弾爆破事件も多発している。そして先週、首都ブジュンブラ近くの川で14人の遺体が発見された。紛争が続く隣国コンゴ民主共和国より遺体が流れてきたという説があったが、何人かの遺体から身分証明書が発見され、ブルンジの警察官や軍人が含まれていたことがわかった。ブルンジ政府は犯罪組織の仕業だと発表しているが、不満を持った野党が反政府勢力を組織化し、ブルンジ紛争が再発したことを意味するのではないかという声もある。 

ブルンジはルワンダの隣国であり、歴史的にルワンダとよく似ている。ルワンダと同じように人口密度の高い小さな国で、もともとは王国として統治されていたが、19世紀以降、ドイツ、のちにベルギーの植民地となった。人口の過半数を占める「フツ系」住民と少数派「ツチ系」住民との間の激しい権力争いが長年続いてきた。1962年の独立以来、ツチ系にコントロールされた政権が続いたが、1993年に初めての民主的な選挙が行われ、初のフツ系大統領が選ばれた。ところが、その直後にその大統領が暗殺され、これを機に紛争が勃発した。大規模の虐殺で30万人が殺されたが、ルワンダのように注目を浴びることはなかった。

和平プロセスはゆっくり進んだ。2000年に主要な反政府勢力と和平合意ができ、2001年に暫定政府が成立した。2005年にはもと反政府勢力(民主防衛勢力、FDD)のリーダーであったヌクルンジザ氏が選挙で当選、大統領となった。もう一つの反政府勢力(国民解放勢力FNL)が軍事活動を続けたが、2009年にようやく和平合意が成立し、反政府勢力から野党へと生まれ変わった。ブルンジ紛争はここで正式に終結した。

政治的な不安定が続くブルンジであるが、決してブルンジだけの問題ではない。ルワンダでの虐殺はブルンジでの虐殺の半年後に起きており、大きく関連している。また、ブルンジは、ルワンダやウガンダと同じように、コンゴ民主共和国の紛争にも介入した。ルワンダと国連の外交騒動の原因である「コンゴ民主共和国の紛争に関する報告書」にはブルンジの国軍及び反政府勢力による残虐行為も含まれている。ブルンジ政府は関与を否定し、報告書からブルンジに関する記述の削除を求めている。

日本のメディアにブルンジのことが報道されることはほとんどない。今年の大統領選挙が行われた事実を伝える130文字の記事は掲載されたが、ブルンジ情勢に関する記事としては5年ぶりである。2005年の前回の大統領選挙を伝える記事は100文字であった。ブルンジの紛争、和平プロセス、政治情勢が完全に無視されてきたのはなぜだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「ブルンジの武力紛争は少なくとも30万人の犠牲者を出し、2009年にようやく終結を迎えました。ところが、野党がボイコットした今年の大統領選挙から政治の不安定が続き、紛争が再発する可能性もあります。ブルンジ情勢を含めて、大湖地域情勢を報道してください。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 ブルンジの歴史タイムライン

 今年の大統領選挙に関するニュース(映像)

 ブルンジ情勢の分析

※  コンゴ民主共和国の紛争への意識を高めるためのグローバル運動「コンゴ・ウィーク」が、今年は10月17~23日に世界各地で開催されます。日本でも、大阪大学を中心にいくつかのイベントを予定しています。詳細はこれからお知らせしますが、関心のある方はご一報をお願いします。

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大湖地域での進展

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, ルワンダ, 報道量, 大湖地域 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 9月 14, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第9

コンゴ民主共和国ルワンダウガンダなどを含むアフリカの「大湖地域」から目が離せない状況が続いている。「アフリカも世界の一部」第8号が配信されてから、いくつかの進展が見られたので、今週もこの地域に関する記事とする。

前回(第8号)で紹介したザイール(現コンゴ民主共和国)でのルワンダ政府による「ジェノサイド」騒動に対して、ルワンダはPKOからの撤退を警告したが、国連事務総長がこのような事態を防ぐために、ヨーロッパ訪問を中断し、ルワンダを緊急訪問した。この疑惑の究明のため、コンゴ民主共和国政府が集団墓地での法医学検査の実施を予定しているようである。

別の事件で、先月、コンゴ民主共和国東部で武装勢力が攻撃をかけた際、240人の女性にレイプ被害があったと報告されていた。しかし引き続きの調査で被害者が500人を超えることが判明した。また、攻撃が行われた当時、国連PKOの部隊がその現場からわずか30キロ離れたところに駐在しており、なぜ住民を守れなかったのか批判を浴びている。PKO部隊の人数不足と住民を守る意欲が問題にされているが、住民が攻撃を受けたとき、PKOの助けが呼べるように、携帯電話の電波状況が改善される必要があるという声もある。

もうひとつ、この地域での大きな出来事が報告されている。コンゴ民主共和国のカビラ大統領は三つの州(いずれも東部にある北キヴ、南キヴ、マニエマ)での鉱業活動を一時的に禁止するという指令を発表した。これらの州は鉱物資源の宝庫であり、パソコン、携帯電話などの電子回路に使われているスズ、タンタルなどが大量に採れ、金も採れる。

この地域での鉱山のコントロールをめぐる争いがコンゴ民主共和国の紛争を長引かせている大きな原因であり、この紛争と先進国とのつながりを表すものでもある。上記の武装勢力の攻撃とレイプ事件も鉱山の多い地域で起こった。カビラ大統領は紛争を長引かせている「鉱物資源搾取に関わっているマフィアのような者」の活動を阻止するために鉱業禁止に踏み切ったと述べている。

最後に、再選されたルワンダのカガメ大統領の就任式にコンゴ民主共和国のカビラ大統領が出席した。滞在期間中、二人の大統領は3度も話し合いをもったようである。カビラ大統領は国外にでることがほとんどなく、又、長い間敵対関係にあったこともあり、1998年以降、一度もルワンダを訪問していない。話し合いの内容は不明だが、この訪問が話題を呼んでいる。 

読売新聞はルワンダの「ジェノサイド」騒動に関する記事を掲載したが、それ以外の動きに関する情報は出していない。特に500人の女性がレイプされて、ニュースにならないというのは理解し難いことだろう。中央アフリカでの出来事も報道するべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

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(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「8月にコンゴ民主共和国で、武装勢力の攻撃で500人以上の女性がレイプの被害にあっているということがわかりました。わずか30キロ離れていたPKOの部隊は介入できず、批判を浴びています。読売新聞はこの事件を報道していません。500人がレイプされてもニュースにならないのはアフリカ大陸だけではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 国連事務総長のルワンダ訪問に関する記事

 コンゴ民主共和国でのレイプ事件に関するニュース(映像)

 コンゴ民主共和国での鉱業活動禁止事例に関する記事

※  コンゴ民主共和国の紛争への意識を高めるためのグローバル運動「コンゴ・ウィーク」が、今年は10月17~23日に世界各地で開催されます。日本でも、大阪大学を中心にいくつかのイベントを予定しています。詳細はこれからお知らせしますが、関心のある方はご一報をお願いします

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なぜ読売新聞?

Posted in 「アフリカも世界の一部」, メディア with tags , , , , , , , , on 9月 14, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」号外

「アフリカも世界の一部」運動が始まってから、毎回、皆様に読売新聞への投稿をお願いしている。多くのメディア会社があるなか、「なぜ読売新聞ばかりに働きかけるのか」という疑問があるかもしれない。

その理由を一言でいえば、運動の効果が分散することを防ぐ為である。できるだけ多くの投稿を一つのメディア会社に集中させることにより、その会社がメッセージを無視できないようにすることが狙いである。読売新聞は新聞の発行部数では日本一である(世界でも最も多いとも言われている)。このような理由からまず、読売新聞を中心に改善を求めているわけだが、今後は朝日新聞、もしくは毎日新聞に切り替え、同じように集中的に働きかけていきたい。日本のどのメディア会社もアフリカでの出来事をほとんど無視しているのが現状である。

この運動は始まったばかりで、まだ参加者が少なく、効果を測るのは難しい。ただし、2009年、読売新聞の国際面において、アフリカに関する記事がたった3パーセントであったというデータはある。改善の有無は、測れるはずである。

ちなみに、ルワンダ政府の「ジェノサイド」疑惑に関する「アフリカも世界の一部」第8号が配信された二日後に、読売新聞はこの問題を記事で取り上げた(「「隣国で難民虐殺」国連報告案 ルワンダ猛反発 スーダンPKO撤退警告」、2010年9月10日)。しかも、アフリカの話題では、まれに見る長い(981字)記事であった。もちろん、「アフリカも世界の一部」運動がこの記事の掲載(あるいはその長さ)になんらかの効果があったのかは不明だが、その可能性も否定はできない。いずれにしろ、「なんらかの効果があった」という思いで引き続き頑張って働きかけたいと思う。

今後とも、投稿、そして皆様の紹介によって、この運動のメンバー増加にもご協力をお願いします。

アフリカも世界の一部だ。

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