報道量 のアーカイブ

Yahoo! JAPAN ニュースとアフリカ

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ, 芸能人, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 11月 12, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第46号 

日本では、多くの人が世界に関する情報をインターネットで入手するようになった。そこで、新聞や通信社から記事を集積しているYahoo! JAPAN ニュースの1年分(2010年)の報道(ヤフーのトップページで掲載された20,233件)を分析してみた。

まず目立ったのは、新聞、通信社と同じく、日本に関する情報が大半を占めたという結果である。国際ニュースは全体の記事数の10パーセントにすぎなかった。その中でも、世界に関するニュースだけではなく、世界にいる日本人にスポットを当てた記事も少なくなかった。また、エンターテインメントの記事は15パーセント、スポーツの記事は22パーセントと、「ソフト」なニュースは37パーセントにも上った。

また、少ない国際ニュースの中でも、アフリカ大陸に関するニュースはたった2.4パーセントしかなく、ほとんど相手にされていないということが明確である。ニュースとして取り上げられた個人・グループと比較してみよう。

すべての有名人を取り上げているわけではないが、明らかなのは、様々なスポーツのトップ選手や、スキャンダルで注目を浴びた芸能人が、たった一人でも、アフリカ全54ヵ国でのすべての出来事に対する報道量を軽く超えている。

では、わずかなアフリカに関する記事の内容を見てみよう。南アフリカで開催されたFIFAワールドカップ(サッカー)を中心とした記事は全体の28パーセントも占めていた。これはスポーツのニュースではなく、ワールドカップ開催時の治安や応援に使われていたブブゼラ(プラスチック製のラッパ)などを話題にしたニュースであった。ワールドカップに関係していない南アフリカに関する記事は3件しかなかった。

ワールドカップ関連の記事を除けば、アフリカでもっとも報道された国はスーダンで、ダルフール紛争などについて、6件の記事が掲載された。5件の記事が掲載されたコートジボワールが2位で、ナイジェリアとリビアは3位(それぞれ4件の記事)であった。別の例で比較すると、アメリカのお騒がせセレブ、パリス・ヒルトンに関する記事(9件)、そしてワールドカップの試合結果を占うドイツの一匹のタコに関する記事(8件)も、どのアフリカの国よりも報道の対象となっている。

このような統計は日本のメディアの悲しい現実を反映している。ネット上のニュースでも、世界に関する情報より芸能ニュースのほうが多く、そして少ない国際ニュースの中にも、アフリカはほとんど存在しない。この現実はいつまで続くのだろうか。アフリカも世界の一部だ。

この現実を多くの人と共有しましょう。フェイスブック、ミクシー、ツィッター、ご自身のブログなどで広め、意識を高めましょう。アフリカも世界の一部です。

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コートジボワールに二人の大統領

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コートジボワール, 選挙, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , on 12月 8, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第21  

以前の記事(第16号)で伝えたように、10月31日、コートジボワールで歴史的な選挙が行われた。それは安定した平和が取り戻せるか否かを大きく左右するものであった。予想通り、票の過半数を勝ち取る候補者はいなく、第2ラウンドに持ち込まれた。紛争時に分裂状態になっていた北部で人気の高かったウアッタラ元首相とバグボ現大統領が候補者となり、11月28日、決戦投票は無事実施された。

しかし、結果発表はそう簡単にはいかなかった。12月2日、独立選挙管理委員会はウアッタラ氏が当選したと暫定結果を発表している最中に、バグボ氏の支持者は発表者から結果が書かれた紙を奪い取り、その場で破った。この結果によると、ウアッタラ氏は54パーセント、バグボ氏は46パーセントであった。国連事務総長の特別代表がこの結果を承認した。

ところが、バグボ氏寄りの憲法評議会は、北部4つの地域で不正があったとし、これらの地域の票は無効であると主張した。そして独自の結果発表でバグボ氏51パーセント、ウアッタラ氏48パーセントとし、バグボ氏の再選が決定されたと発表した。この行動に対する反発が強まる中、バグボ氏は厳戒態勢を取り、国境の閉鎖に踏み切った。

12月4日、バグボ氏は大統領就任宣誓を強行した。そしてそのたった1時間半後、ウアッタラ氏も同じく、大統領就任宣誓をした。コートジボワールに二人の「大統領」が並行して「就任」した。2007年、和平合意による権限分割の一環として首相になった元反政府勢力のリーダー、ソロ氏はウアッタラ氏の当選を支持し、バグボ政権から辞任した。二人の「大統領」は組閣を始めた。

選挙後、暴動などで少なくとも10人は死亡しているが、今のところ、治安が大きく乱れる事態は発生していない。6日、国境の閉鎖は解除されたが、緊迫した状況が続いており、和平プロセスが危うい。国連、諸外国政府がバグボ氏の退陣を求めている中、アフリカ連合(AU)は仲介人として南アフリカのムベキ前大統領を派遣したが、失敗に終わった。この状況の中、ドナーの援助や債務免除のプロセスも停滞している。

チョコレートの原料であるカカオの世界生産量の4割も占めているコートジボワールだが、カカオの貿易に影響が出ており、既に価格が上がっている。また、金の鉱業活動を一時停止している鉱山もある。 

読売新聞では、ワールドカップに参加していたチームの話題以外のコートジボワールに関する報道は2010年中、これまで一度もなかったが、珍しく、今回の問題を報道している。背景説明や分析が少なく、主に事実を伝えていることにとどまっているが、12月6日と7日に連続でアフリカの出来事にしては長めの記事を国際面に掲載している。一歩前進ということで評価しよう。今後も、コートジボワールがどうなるのか、そしてアフリカでの他の重大な出来事も報道されることを期待しよう。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。なぜ読売新聞?

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「11月28日、コートジボワールで決選投票が行われましたが、当選者をめぐり争いが続いており、現在「自分が大統領」だと名乗る人が二人います。読売新聞は珍しく、このアフリカでの出来事を取り上げています。ありがとうございます。これからもぜひこの出来事の行方とアフリカで起きている他の重大な出来事も報道してください。アフリカも世界の一部です。」

イベント紹介:「独立を問う南部スーダン:住民投票のゆくえと人道支援」(12月18日アット東京。詳しくはリンクからアクセス)

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワールの現状に関する記事

 コートジボワールの現状に関する記事(その2)

 コートジボワールの現状に関する分析

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マダガスカルで住民投票とクーデター未遂

Posted in 「アフリカも世界の一部」, マダガスカル, メディア with tags , , , , , , , , , , , , , on 11月 25, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第19 

11月17日、マダガスカルで憲法改正のための住民投票が行われた。以前の記事でも伝えているように、昨年、首都の市長であったラジョエリナ氏が国軍の支持を得て実質クーデターで政権をとったものの、いまだに国内の不安定が続いている。海外からも批判が続き、人道支援以外のODAが中断されている。今回の住民投票は国内外的に政権の正統性を高めるための戦略だと思われている。

改正の内容には、大統領選挙が行われるまで(現状は未定)、ラジョエリナ政権が現状維持されること、そして大統領の年齢制限を40歳から35歳(ラジョエリナ氏は36歳)に引き下げることが含まれている。住民投票の結果はまだ出ていないが、承認される見込みである。

しかし、住民投票は決して問題なく行われたわけではない。前政権関係者などとの権力分割の交渉が続いている中、現政権が強引に住民投票を続行することに反対する運動が現れ、投票のボイコットも呼びかけた。これに対して、政府は反対デモを禁じ、前大統領の側近や野党の議員を逮捕した。南部アフリカ開発共同体(SADC)のサミットでもマダガスカルでの出来事が議論され、今回の住民投票の正統性を認めないと発表した。

住民投票が行われた16日、軍の一部によるクーデター未遂が発生した。皮肉なことに、その首謀者は、ラジョエリナ氏が政権をとった2009年のクーデターに参加していた幹部であった。彼は「政権を倒した」と放送局よりメッセージを流し、一般市民にもデモ参加などのサポートを呼びかけた。しかし、軍の中でも十分に支持が得られず、クーデターは失敗に終わった。数日間、16人の首謀者は空港付近の軍基地に立てこもったが、20日、全員が自首し逮捕された。クーデターは失敗したものの、ラジョエリナ政権がますます不安定な状況に陥っていることを表している。

マダガスカルには世界最大規模のニッケル鉱山(ステンレスなどに使われている金属)がある。クーデター未遂の事件を受け、国際市場のニッケル価格が5パーセント上昇した。この鉱山開発には日本の住友商事も資本参加している。また、世界のバニラ生産量の6割はマダガスカルが占めている。石油、コバルトなど、他にも様々な資源を持つこの国を世界から切り離して考えることはできない。

日本のメディアはマダガスカルの動物や植物について報道することはあるが、マダガスカルでの出来事や政治情勢はほとんど報道しない。例えば、読売新聞は、クーデター未遂事件を約150字の短い記事で事実だけを伝えたが、これはおよそ1年ぶりのマダガスカル情勢に関する記事であった。マダガスカルでの出来事は他人事ではない。もっと報道するべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。なぜ読売新聞?

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「マダガスカルではこの1週間、現政権を確立させるための住民投票が行われ、クーデター未遂も発生しています。日本の企業はこの国で大規模の鉱山開発に参加しており、マダガスカルでの出来事は他人事ではありません。読売新聞はこの流動的な情勢をもっと報道するべきではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 マダガスカルのクーデター未遂に関するニュース(映像)

 マダガスカルのクーデター未遂に関する記事

 マダガスカルとニッケルの価格に関する記事

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スーダンの住民投票に向けて

Posted in 「アフリカも世界の一部」, スーダン, メディア with tags , , , , , , , , , , , on 10月 14, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第13 

2011年1月に、南部スーダンで住民投票が行われる予定である。南部スーダンが新しい国家として独立するのか、スーダンの一部として残るのかを決めるためである。

2005年に終結したスーダンの南北紛争は民族、宗教(北部は主にアラブ系のイスラム教徒で南部は主に黒人のキリスト教徒及び伝統宗教の信者)が関係しており、植民地時代の統治にも原因がある。しかし、双方共に、派閥間の権力争いも目立った。また、スーダンには石油が大量に発見されており、この高価な資源は紛争の要因にもなった。現在も、住民投票の結果によって石油収入の分配が大きな課題として残っている。

2005年に包括和平合意(CPA)が結ばれ、統一暫定政府が樹立された。その条件のひとつに、6年後に南部スーダンの住民が独立を望んでいるかどうか、住民投票の実施が含まれている。現在、その準備が進められているが、独立を望んでいる南部スーダン政府(暫定)と、南部を手放したくない北部のスーダン政府との間に緊張が高まっている。

10月1日にキール南部スーダン大統領(兼スーダン第一副大統領)は、自分一人で決めるなら独立を選ぶ、と演説で述べた。北部政府は、住民に独立を勧めようとしているとし、この発言に強く反発した。また、南部も北部も、相手が南北の境界線付近で兵力を強化していると、批判し合っている。

スーダン政府が有権者登録開始日程などを含む住民投票のスケジュールを10月5日に発表したが、南部政府は、このスケジュール通りに果たして投票が実施されるのか疑問を呈している。実施日に投票が行われなかった場合、南部スーダンが一方的に独立を宣言し、その結果、紛争が再発するのではと、懸念されている。この状況の中、国連安全保障理事会の代表が10月6日から南部スーダンを訪問し、平和的な問題解決及び予定通りの住民投票の実施を当事者に呼び掛けている。

多くの進展がある中、日本のメディアはこれらをほとんど報道していない。読売新聞は今年7月の社説では、日本がスーダンでのPKOに陸上自衛隊のヘリ派遣を見送ったことを批判した。しかし、スーダン情勢に関する報道がほとんどないため、日本政府による行動を促すプレッシャーにはならないだろう。報道がなければ、政府は国民の関心を認識せず、行動に踏み切る必要性を感じないだろう。

普段からスーダンを含むアフリカに関する報道があれば、政府が何らかの行動をとる可能性が高まる。上記のような進展について報道すべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「来年1月に南部スーダンが新しい国家として独立するかどうかを決める住民投票が実施される予定です。しかし準備が進められている現在、南北の緊張が高まっています。特に10月に入ってから、国連安保理代表の訪問を含む報道すべき進展が多く発生しています。どうか、スーダン情勢を報道してください。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 南北スーダンの緊迫した状況に関するニュース(映像)

 安保理のスーダン訪問に関する記事

 スーダンの歴史のタイムライン

※  コンゴ民主共和国の紛争への意識を高めるためのグローバル運動「コンゴ・ウィーク」が、今年は10月17~23日に世界各地で開催されます。日本でも、大阪大学を中心にいくつかのイベントを予定しています。イベント紹介はこちらです。詳細はこれからお知らせしますが、関心のある方はご一報をお願いします。

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なぜ読売新聞?

Posted in 「アフリカも世界の一部」, メディア with tags , , , , , , , , on 9月 14, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」号外

「アフリカも世界の一部」運動が始まってから、毎回、皆様に読売新聞への投稿をお願いしている。多くのメディア会社があるなか、「なぜ読売新聞ばかりに働きかけるのか」という疑問があるかもしれない。

その理由を一言でいえば、運動の効果が分散することを防ぐ為である。できるだけ多くの投稿を一つのメディア会社に集中させることにより、その会社がメッセージを無視できないようにすることが狙いである。読売新聞は新聞の発行部数では日本一である(世界でも最も多いとも言われている)。このような理由からまず、読売新聞を中心に改善を求めているわけだが、今後は朝日新聞、もしくは毎日新聞に切り替え、同じように集中的に働きかけていきたい。日本のどのメディア会社もアフリカでの出来事をほとんど無視しているのが現状である。

この運動は始まったばかりで、まだ参加者が少なく、効果を測るのは難しい。ただし、2009年、読売新聞の国際面において、アフリカに関する記事がたった3パーセントであったというデータはある。改善の有無は、測れるはずである。

ちなみに、ルワンダ政府の「ジェノサイド」疑惑に関する「アフリカも世界の一部」第8号が配信された二日後に、読売新聞はこの問題を記事で取り上げた(「「隣国で難民虐殺」国連報告案 ルワンダ猛反発 スーダンPKO撤退警告」、2010年9月10日)。しかも、アフリカの話題では、まれに見る長い(981字)記事であった。もちろん、「アフリカも世界の一部」運動がこの記事の掲載(あるいはその長さ)になんらかの効果があったのかは不明だが、その可能性も否定はできない。いずれにしろ、「なんらかの効果があった」という思いで引き続き頑張って働きかけたいと思う。

今後とも、投稿、そして皆様の紹介によって、この運動のメンバー増加にもご協力をお願いします。

アフリカも世界の一部だ。

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コンゴとルワンダと国連の報告書

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, ルワンダ, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , on 9月 8, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第8

今年9月、国連人権高等弁務官事務所はコンゴ民主共和国における「人道に対する罪」(1993~2003年)に関する報告書を公表する予定であった。これまでになかった詳細な情報を含む500ページ以上のものになっている。

8月末に報告書の草案がマスコミに漏らされ、大きな話題を呼んだ。それは報告書の中で、様々な武装勢力による数多くの人権侵害が掲載されている中、ルワンダのジェノサイドの後にルワンダ軍がザイール(コンゴ民主共和国の旧名)で犯した復讐の虐殺も「ジェノサイド」に当たる可能性があるという文言が含まれていたからである。

ルワンダのジェノサイドで80万人ほどの死者が出たと推定されている。ジェノサイドの直後に、虐殺の主犯グループと同民族の一般住民が復讐を恐れ、隣国のザイールに逃亡したが、虐殺の主犯グループは難民キャンプの中から再軍備し、ルワンダに対して小規模の攻撃を始めた。ルワンダ政府はこれに対して難民キャンプに攻撃をかけ、ザイールに侵攻した。その際、ルワンダ軍はジェノサイドの主犯グループのみならず、一般の難民に対しても計画的に虐殺を行っていたと思われている。2~5万人の死者が出たと推定されている。

漏らされた報告書の草案内容に対して、ルワンダ政府の反発は早かった。報告書の草案の内容を「無責任」で「危険」だと主張し、強く否定した。さらに、国連が報告書を公表すれば、ルワンダ政府は国連PKOとしてスーダンなどに派遣しているルワンダ軍の部隊を撤退すると述べた。

9月2日に国連人権高等弁務官事務所は関係している国々にコメントをさせるため、公表を1カ月ほど遅らせると発表した。報告書の草案がマスコミに漏らされたのも、その執筆に関わった者が、ルワンダの圧力で内容が修正され、事実が埋もれたままになることを阻止するためであったという見方もある。

コンゴ民主共和国における人道に対する罪は決して歴史上の問題だけでない。今年8月に北キヴ州における武装勢力の攻撃の際、240人の女性がレイプされたと国連が報告している。世界最大であるコンゴ民主共和国の紛争が続く。

しかし、日本のメディアは相変わらず、このような出来事を無視し続けている。例えば、読売新聞は、この「ジェノサイド騒動」も、240人のレイプも無視しており、報道量はゼロのままである。

中央アフリカでの出来事も報道するべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

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(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「マスコミに漏らされた、コンゴ民主共和国における「ジェノサイド」疑惑を含む国連の報告書をめぐり、大きな外交騒動が発生しています。また、8月にコンゴ民主共和国での武装勢力による攻撃で240人以上の女性に対してレイプ事件が発表されています。読売新聞はなぜこれらの出来事を全く取り上げないのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 漏らされた報告書の草案に関する記事

 報告書の草案に対するルワンダ政府の批判

 8月の北キヴ州における攻撃とレイプに関する記事 

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不安定が続くギニアビサウ

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ギニアビサウ, メディア, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 8月 23, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第6 

南米のコロンビア、ボリビア、ペルーなどでコカインが大量に生産され、様々なルートで消費者となる先進国の住民に密輸される。生産量毎年600トンほどの大産業となっている。カリブ海などのルートでの取り締まりが厳しくなり、近年、西アフリカの国々が代替のルートとして使われている。

小さくて貧しいギニアビサウがその一つである。島の数が多くて、最近までは小さなモーターボートに10人で構成された海軍といった状態で、密輸を阻止することが困難であったのは言うまでもない。さらに、密輸からの利益が高く、国軍の幹部が関わっているとされている。

この問題もあり、政府と国軍との激しい対立が続いている。2009年に軍の参謀長が暗殺され、その翌日、復讐攻撃でヴィエイラ大統領が暗殺された。その後、大統領選挙が行われ、サンャ元国民議会議長が大統領となったが、不安定が続く。

今年の4月に、インジャイ陸軍副参謀長の指令で、首相と陸軍参謀長が拘束され(首相は一時拘束であった)、インジャイが新陸軍参謀長となった。この「ミニ・クーデター」に対して、アメリカが軍事協力プログラムを中止、欧州連合(EU)は治安部門改革のための支援を中止し、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)も経済制裁を検討し始めた。

この背景で、8月1日にサンャ大統領は国際社会に平和安定化部隊の派遣を要請した。強力な国軍に対し、大統領の力が及ばず、コントロールが十分に効いていないのが現状である。アフリカ連合(AU)、ECOWASなどが部隊の派遣を検討している。ECOWASは9月にギニアビサウ問題を協議するために緊急集会を開く予定を発表しており、議長を務めるナイジェリアのジョナサン大統領は600人の部隊を派遣する準備があると述べている。

読売新聞はこの問題をどう取り上げているのだろうか。2009年の大統領暗殺と今年4月の「ミニ・クーデター」があった事実を短い記事で報道したが(5年間でギニアビサウに関する記事は3つのみ)、肝心な状況の説明とその背景には何も触れていない。又、4月以降、ギニアビサウに関する記事を記載していない。

この問題は決してギニアビサウだけの問題ではない。西アフリカの全体的な安定もかかっており、そしてグローバルな麻薬の密輸問題とも密接につながっている。報道するべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「西アフリカのギニアビサウで不安定が続きます。政府と国軍の権力争いではありますが、その背景にはグローバルな麻薬の密輸問題があります。ギニアビサウは南米と先進国をつなげるコカイン密輸ルートのハブになっています。読売新聞はなぜこの状況を報道しないのですか?アフリカも世界の一部です。」 

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 ギニアビサウと麻薬問題に関するニュース(映像)

 ドナーと麻薬問題についてはこの記事

 ギニアビサウの現状を分析する記事

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