失業 のアーカイブ

アルジェリアでも、デモ拡大

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アルジェリア with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 2月 12, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第29 

アルジェリアでは2月12日、政府に対し大規模のデモが予定されている。19年間続いてきた国家非常事態宣言により、すべてのデモは禁じられてきたが、2011年1月以降、跳ね上がる食料の価格と悪化する失業状態をめぐり、48州の内、20州でデモが繰り返されてきた。チュニジアの革命が起こる前から、デモがすでにアルジェリアに飛び火していたのである。

エジプトでのデモが注目される中、チュニジアから飛び火した他の北アフリカ・中東の国々での動揺はほとんど注目されていない。アルジェリアが直面している問題とそれに対するデモは決して新しいものではない。数年前から、悪化してきた経済状況や政府の抑圧に対して不満が高まり、各地でデモが実施されていたが、チュニジアの影響を受け、2011年1月からデモの規模が著しく拡大した。

アルジェリア政府はチュニジアやエジプトでの出来事を恐れ、様々な対策をとってきた。食料の価格を引き下げ、近い将来に国家非常事態を取り止めることを発表した。しかし、すでに新しい「対テロ」法律の導入が予定されており、治安部隊に対する制限、言論・集会の自由などにおいて、人権問題の改善につながらない可能性が高いという見方もある。

激しい独立戦争を経て、1962年にフランスからアルジェリアは独立したが、その後の国内政治は独裁政権に独占されてきた。1991年に選挙が実施されたが、イスラム救国戦線の政党の圧勝が明らかとなったところで、軍部がクーデタを起こし、選挙結果を取り消し、宗教に基づいた政党を禁じた。これが紛争の火種となり、16万人の死者を出した紛争が2002年まで続いた。

アルジェリアは果たして、チュニジアやエジプトのようになるのだろうか。野党が分裂しており、その支持率も低いこともあり、革命まで発展する可能性はそれほど高くないと主張する専門家はいる。しかし、現政権と現状に対する不満が拡大していることは明らかであり、12年間政権を握っているブーテフリカ大統領の体調不良が目立ち始め、革命の可能性も否定できない。

南部スーダンの独立が決定され、スーダンが分断されることにより、アルジェリアがアフリカで最も面積の大きい国家となる。天然ガスの生産国としては世界6位、石油は、アフリカ大陸では4位となっている。天然資源が豊富だが、アルジェリアの経済が石油と天然ガスに頼りすぎているため、経済が不安定である。

日本のメディアはアルジェリア情勢を取り上げようとしない。朝日新聞のウェブサイトでは、エジプトに関する記事の中で、アルジェリアでの出来事に触れる短い文言はあるものの、アルジェリア自体を取り上げたものは、抗議の自殺を伝える短い記事ひとつのみである。そろそろアルジェリアでの情勢を取り上げてもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「エジプトでのデモが注目されている中、動揺しているその他の北アフリカ・中東の国々での出来事が取り上げられていません。アルジェリアでは、デモが全国に広がり、2月12日にも大規模のデモが予定されています。天然ガスや石油が豊富なアルジェリアでも、革命の可能性が否定できません。そろそろ注目してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 アルジェリアの現状を分析する記事

 アルジェリアのデモに関する記事

 アルジェリア問題の背景:タイムライン

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揺れるチュニジア

Posted in 「アフリカも世界の一部」, チュニジア with tags , , , , , , , , , , , , , , on 1月 12, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第25 

2010年の年末から、北アフリカのチュニジアでは、異例のデモが繰り広げられている。それは、ある26歳の男性の焼身自殺から始まった。モハメッド・ボアジジ氏は大学を卒業したものの就職できず、路上で野菜などを売っていたが、無免許の商売であったため、警察が商品を没収した。生計をたてられず、抗議として、焼身自殺を図った。

この行為を機に、同じようなフラストレーションと怒りを持った多くの若者が立ち上がり、食品の値上がりや悪化している失業状況に対して抗議デモが全国で繰り返されるようになった。何箇所かでデモが暴動化し、治安部隊の発砲などにより少なくとも20人が死亡したと報道された。また、同じような問題を抱える隣国のアルジェリアにもデモが飛び火している。

多くの国では、市民によるデモは決して珍しいものではないが、権威主義国家となっているチュニジアではほとんど見られないことである。チュニジアは深刻な人権問題や汚職問題を抱えており、政府は野党や政権を批判するメディア、市民運動などを極力制圧してきた。アメリカの外交公電(ウィキリークスに公開されたもの)では、チュニジアは「警察国家」だとされている。選挙を定期的に実施するものの、1987年から大統領を務めるベン・アリ氏は選挙があるたびに、約9割の票を獲得してきている。

これまで市民は、逮捕、拷問などを恐れ立ち上がることはなかったが、経済状況があまりにも悪化したため、多くの人の中で怒りが恐怖を上回ったのではないかと見られている。政府は様々な手を使ってデモを抑えようとしている。政府につながっているとみられるハッカーがジャーナリスト、ブロガーなどのメール(グーグルやヤフー)やSNS(フェースブック)アカウントに侵入し、アカウントやデモの写真などを削除している。また、政権を批判する歌を作曲したラップ歌手は一時拘束された。

チュニジアが情報をコントロールしていることもあり、海外のメディアにはこの出来事に関する報道は比較的に少ない。アメリカがテロ対策の一環として現政権に軍事支援をしてきたこともメディアが大きく取り上げない理由のひとつであろう。

日本のメディアはチュニジア情勢をほとんど取り上げていない。例えば、デモ開始以降、朝日新聞は短い記事で一度しか報道していない。20年以上続いたチュニジアの現政権の存在そのものを揺らがすこの出来事を無視してもよいのだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「2010年年末から、北アフリカのチュニジアでは食品の値上がりや失業問題をめぐり、異例のデモが全国で繰り広げられています。デモが隣国のアルジェリアにも飛び火しています。しかし、朝日新聞はこの状況を一度しか報道していません。20年以上続いたチュニジアの現政権の存在そのものを揺らがすこの出来事を無視してもよいのでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

過去の記事に関する最新情報:

1月9日より、南部スーダンの行方をめぐる住民投票が開始され、順調に進んでいる。南部スーダンの住民は新国家としての独立を選ぶと思われている。

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 揺れるチュニジアに関する分析

 デモに関するニュース(映像)

 ハッカーとデモに関する記事

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