選挙 のアーカイブ

コートジボワールの新展開

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コートジボワール with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 3月 20, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第32 

昨年の大統領選挙以降、結果が争われ、いまだ二人の大統領状態が続くコートジボワールでは状況が悪化し、再び紛争に向かっていると懸念されている。

既に、落選したとされながら、大統領の座から降りないバグボ氏を支援する側と、当選したはずのウァッタラ氏を支援する側との間で、国の西部と南部では武装勢力の衝突が発生している。さらに、長年紛争を経験してきた隣国のリベリアからも報酬を求め、戦いなれた戦士が入ってきており、両側についているという報告もある。また、ウァッタラ氏の支援基盤の北部では約1週間、電気も水道も止められ、バグボ側によるいやがらせだとされている。

商業の中心地のアビジャン市でも衝突が続いている。ウァッタラ氏の支持者が多い郊外のアボボは特に被害を受けている。3月3日、女性によるデモに対して発砲があり、少なくとも6人の死亡が確認された。流出された事件の映像にはバグボ氏が率いる「国軍」の姿が捉えられている。現在、アビジャンの30万人を含み、45万人が難民・国内避難民となっている。

これまで仲介の試みがいくつかあったが、問題解決には近づけることができていない。この問題は、アフリカ連合(AU)の平和と安全保障理事会でも議論された。危機発生からアビジャンのホテルに立てこもっていたウァッタラ氏はエチオピア、アディスアベバにあるAU本部でこの議論に参加したが、バグボ氏本人は参加しなかった。また、コートジボワールに駐在している国連PKO(UNOCI)は8千人から1万人に増強されることが決まった。しかし、その後、バグボ氏は国連機による入国を禁じた。

カカオ産業が受けている影響はさらに拡大している。バグボ氏の資金源を阻止するため、ウァッタラ氏はカカオの輸出禁止指令を出した。これに対し、国内では実質的な権力を持つバグボ氏はカカオ産業の国営化を発表した。しかし、諸外国のほとんどがウァッタラ氏を支援しているため、バグボの利益に繋げることは出来ず、大量のカカオが港で溜まり、輸出は考えにくい。しかし、カカオの一部は隣国のガーナに密輸されているとも見られている。世界最大のカカオ生産国であるだけに国際市場への影響が大きく、30年ぶり以上の高値となっている。

これほどの進展があるにもかかわらず、日本のメディアはコートジボワールでの情勢をほとんど報道していない。朝日新聞は今年に入ってから、3月までに、コートジボワールに関する記事が1つしかなかった。3月に入り、やっと報道はあったが全体的に報道量が少ない。この大きな問題をもっと取り上げてもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「二人の大統領状態が続くコートジボワールでの衝突がエスカレートし、問題が悪化しています。女性のデモに対する発砲もありました。また、世界最大のカカオ輸出国家の問題であるため、カカオは30年以上ぶりの高値になっています。朝日新聞は3月に入り、やっと現状を少し報道しましたが、もっと取り上げてもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワールの現状に関する記事

 コートジボワールの現状に関する記事2

 カカオ問題に関するニュース(映像)

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コンゴ民主共和国と金の密輸

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, 資源 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 2月 28, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第31 

2011年2月、ビジネスジェットがコンゴ民主共和国の東部にあるゴマ市の空港に着陸し、その場で取引が行われた。5.5億円相当の米ドルが降ろされ、約500キロ分の金の延べ棒が乗せられた。飛行機が離陸寸前、不審に思った警察に発見され、引き留められた。

飛行機はアメリカの石油会社のものであり、ナイジェリア経由でタックスヘイブン(租税回避地)のバミューダから来ていた。ゴマ空港で密輸の疑いで逮捕されたのはその石油会社の社長の親戚(アメリカ人)をはじめ、フランス人、ナイジェリア人2人を含む8人であった。まさにグローバル化の負の側面を表す事件である。

今回の取引された金の市場価格は16億円相当だといわれている。その売り手はルワンダに支援を受けてきた反政府勢力CNDPの元リーダーのボスコ・ンタガンダであった。ルワンダ出身のンタガンダ氏は戦争犯罪で国際刑事裁判所から逮捕状が出ており、別名「ターミネーター」とも言われている。2009年の和平合意のもと、CNDPはコンゴ民主共和国の国軍に吸収され、ンタガンダ氏は国軍所属の身分である。本人によると、取引はおとり捜査だった。一方、逮捕されたビジネスマンは密輸ではなく、ケニアで合法的な取引をするはずであり、詐欺の被害者だと主張している。

コンゴ民主共和国は鉱物資源の宝庫である。金の他に、電化製品に欠かせないタンタル、スズ、タングステンが大量にあり、リチウムイオン電池に使われるコバルトは世界生産量の4割も出している。ダイヤモンドや銅も豊富である。しかし、これらの鉱物資源はコンゴ民主共和国が抱える世界最大の紛争と関係があり、闇市場で動いているものも少なくない。そこで、2010年に政府は東部での鉱業事業に対して一時的な禁止指令を出し、それは今も続いている。アメリカも中央アフリカからの鉱物資源の輸入を厳しく規制する法律を2011年4月から発効し、企業は使用している資源が紛争と無関係であることを証明する義務を負うようになる。

このように、鉱物資源において大きな動きがあり、又、政治情勢も動いている。今年11月、大統領選挙が行われる。カビラ現大統領が出馬する予定だが、長年、野党のリーダーを務め、前回の選挙をボイコットしたチセケディ氏も今回出馬することを表明している。別の野党のリーダーのカメレ氏も人気が上昇している。また、残っている武装勢力のいくつかのグループと政府との間は、和平合意が進んでおり、国軍に吸収されることになる。

日本のメディアは相変わらず、コンゴ民主共和国での出来事を取り上げてない。今年、朝日新聞はコンゴ民主共和国に関する記事を一つも掲載していない。この国は世界最大の紛争を抱えており、そこでの出来事は他人事ではない。そろそろ注目してもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「2011年に入り、朝日新聞は一度もコンゴ民主共和国での出来事を報道していません。しかし、日本にも関係する鉱物資源に関する動きが見られ、政治情勢も動いています。世界最大の紛争を抱えているこの国での出来事に注目してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 金の密輸の事件に関する記事

 鉱物資源の輸入を規制するアメリカの法律に関する記事

 コンゴ民主共和国の鉱物資源に関する分析

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ガボンでも、デモが続く

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ガボン with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 2月 18, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第30 

チュニジアエジプトの革命が他の北アフリカ・中東の国々に飛び火しているが、サハラ以南のアフリカでも、動きがある。特にガボンでは今年1月から反政府デモが広がっている。

2009年、独裁者として42年間もガボンの大統領を務めたオマール・ボンゴ氏が死亡し、その後の選挙でボンゴ氏の長男が当選し、ボンゴ家による支配が続いた。しかし、選挙当時から、野党は選挙結果に異議を唱えてきた。野党のオバム党首は自身こそが2009年の選挙で当選したと主張してきたが、チュニジア、エジプトでのデモを機に、自身が経営するテレビ局を通じて、大統領着任宣言を行い、内閣も発表した。これに対し、政府はオバム氏の政党の解散を決定し、そのテレビ局を放送中止とした。

オバム氏はガボンの国連の事務所に避難し、政府に対するデモを呼びかけた。以降、首都リーブルビルを中心に学生、野党の支援者などによるデモが繰り返されてきた。政府はデモの抑圧に踏み切り、多くの人が逮捕されている。

ガボンの経済は石油に頼っており(生産量ではアフリカで10位)、輸出による収入の8割も占めている。しかし、埋蔵量が少なくなり、1997年のピークから生産量が減り続けている。石油による利益の多くは政府関係者が享受しており、一般国民は深刻な貧困問題を抱えている。

これまで米国政府はボンゴ家を支援してきた。クリントン国務長官はアリー・ボンゴ現大統領を「大事なパートナーだ」と述べた。しかし、米国上院の調査の結果が示すように、前、現大統領共に政権を通じて莫大な富を蓄えてきたことを米国は把握している。さらに、ウィキリークスを通じて公表された米国の外交公電によると、ボンゴ前大統領は中部アフリカ諸国銀行(BEAC)から大金を横領し、その一部はサルコジ大統領を含むフランスの政治家への政治献金に使われたという疑いもある。

サハラ以南のアフリカでは、北アフリカの革命の飛び火を懸念しているのはガボンだけではない。今週、ウガンダで選挙が行われる予定だが、1986年以降、大統領の座についている親米のムセベニ大統領はデモを警戒していることが報じられている。赤道ギニアの独裁政権もデモの発生を懸念し、メディアによるチュニジア・エジプトに関する報道を禁じた。しかし、サハラ以南のアフリカでは北アフリカで見られている革命まで発展しない可能性が高いと専門家は語る。北アフリカよりも貧困が深刻で、抑圧的な政権も多いが、野党は弱くて、分裂しているケースが多い。また、大規模のデモが発生しても、国によっては治安部隊が武力で対抗する可能性が高く、それに対する国際社会からの沈黙が予想される。

日本のメディアは北アフリカの革命によるサハラ以南のアフリカへの影響を取り上げていない。朝日新聞は2009年の選挙以来、ガボンの情勢を取り上げる記事をひとつも掲載していない。この問題も報道してもいいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「北アフリカの革命はサハラ以南のアフリカにも影響を与えています。ボンゴ家の支配が44年間も続いているガボンではデモが広がっており、野党の党首が国連の事務所に避難しています。この事情を報道してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 ガボンの現状に関する記事

 ガボンと米国に関する記事

 サハラ以南のアフリカでのデモに関する分析

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アルジェリアでも、デモ拡大

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アルジェリア with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 2月 12, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第29 

アルジェリアでは2月12日、政府に対し大規模のデモが予定されている。19年間続いてきた国家非常事態宣言により、すべてのデモは禁じられてきたが、2011年1月以降、跳ね上がる食料の価格と悪化する失業状態をめぐり、48州の内、20州でデモが繰り返されてきた。チュニジアの革命が起こる前から、デモがすでにアルジェリアに飛び火していたのである。

エジプトでのデモが注目される中、チュニジアから飛び火した他の北アフリカ・中東の国々での動揺はほとんど注目されていない。アルジェリアが直面している問題とそれに対するデモは決して新しいものではない。数年前から、悪化してきた経済状況や政府の抑圧に対して不満が高まり、各地でデモが実施されていたが、チュニジアの影響を受け、2011年1月からデモの規模が著しく拡大した。

アルジェリア政府はチュニジアやエジプトでの出来事を恐れ、様々な対策をとってきた。食料の価格を引き下げ、近い将来に国家非常事態を取り止めることを発表した。しかし、すでに新しい「対テロ」法律の導入が予定されており、治安部隊に対する制限、言論・集会の自由などにおいて、人権問題の改善につながらない可能性が高いという見方もある。

激しい独立戦争を経て、1962年にフランスからアルジェリアは独立したが、その後の国内政治は独裁政権に独占されてきた。1991年に選挙が実施されたが、イスラム救国戦線の政党の圧勝が明らかとなったところで、軍部がクーデタを起こし、選挙結果を取り消し、宗教に基づいた政党を禁じた。これが紛争の火種となり、16万人の死者を出した紛争が2002年まで続いた。

アルジェリアは果たして、チュニジアやエジプトのようになるのだろうか。野党が分裂しており、その支持率も低いこともあり、革命まで発展する可能性はそれほど高くないと主張する専門家はいる。しかし、現政権と現状に対する不満が拡大していることは明らかであり、12年間政権を握っているブーテフリカ大統領の体調不良が目立ち始め、革命の可能性も否定できない。

南部スーダンの独立が決定され、スーダンが分断されることにより、アルジェリアがアフリカで最も面積の大きい国家となる。天然ガスの生産国としては世界6位、石油は、アフリカ大陸では4位となっている。天然資源が豊富だが、アルジェリアの経済が石油と天然ガスに頼りすぎているため、経済が不安定である。

日本のメディアはアルジェリア情勢を取り上げようとしない。朝日新聞のウェブサイトでは、エジプトに関する記事の中で、アルジェリアでの出来事に触れる短い文言はあるものの、アルジェリア自体を取り上げたものは、抗議の自殺を伝える短い記事ひとつのみである。そろそろアルジェリアでの情勢を取り上げてもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「エジプトでのデモが注目されている中、動揺しているその他の北アフリカ・中東の国々での出来事が取り上げられていません。アルジェリアでは、デモが全国に広がり、2月12日にも大規模のデモが予定されています。天然ガスや石油が豊富なアルジェリアでも、革命の可能性が否定できません。そろそろ注目してもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 アルジェリアの現状を分析する記事

 アルジェリアのデモに関する記事

 アルジェリア問題の背景:タイムライン

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アフリカ連合の首脳会議

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ, アフリカ連合, エジプト, コートジボワール, チュニジア, 選挙, 赤道ギニア, 南部スーダン with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 2月 3, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第28 

2011年1月末、エチオピアの首都アディスアベバでアフリカ連合(AU)の首脳会議が開かれた。政権が倒され、サウジアラビアに逃亡したチュニジアのベンアリ前大統領、そしてチュニジアから飛び火し、大規模のデモの対象で、30年間政権を握ってきたエジプトのムバラク大統領の姿はなかった。

首脳会議では、チュニジア、エジプトの問題も取り上げられたが、他の重大な議題もいくつかあり、予定が大きく変更されることはなかった。特に議論の対象となったのは、二人の大統領状態が続くコートジボワールと南部スーダンの独立に向ける準備といった課題であった。コートジボワールの危機に対して、AUは、アフリカ数カ国の首脳で構成される委員会を立ち上げ、1ヶ月間以内に拘束力のある解決策を打ち出すことを決定した。また、南部スーダンに関しては、AUは住民投票の結果(99パーセント以上の賛成投票で独立が確定した)を歓迎した。

今回の首脳会議で話題を呼んだのは、AUの議長として、赤道ギニアのンゲマ大統領が選ばれたことである。AUの議長は任期1年の象徴的なポストではあるが、ンゲマ大統領は1979年にクーデターで政権をとり、それ以降、独裁政権を築いてきた人物である。国の石油から得た富の大半はンゲマ大統領自身とその身内が握っており、赤道ギニアは深刻な貧困問題を抱え続けている。北アフリカ、コートジボワールなどでの問題から、「民主主義」が注目されているなか、ンゲマ大統領の任命は欧米などで批判の対象となっている。

民主主義といえば、2011年、アフリカでは18カ国が選挙を実施する予定である。ナイジェリアコンゴ民主共和国のような「大国」も、権力を握りしめる大統領を抱えているジンバブエ、エジプト、ウガンダなども含まれる。これからもアフリカから目が離せない状態が続きそうである。

日本のメディアは現在、エジプト情勢の報道に力を入れているが、その火種となったチュニジアで革命が起こる寸前の状況をまったく取り上げようとしなかった。また、デモの様子は注目を浴びるようになったが、その背景、経緯、そして北アフリカ・中東を含む全体像も十分に報道されていない。AU首脳会議の報道も皆無に近い状況である。朝日新聞は首脳会議を取材しなかったようで、ウェブサイトには、時事通信社から入手されたエジプト問題を中心に書かれた2つの短い記事で言及があるのみである。アフリカの各地で多くの重大な出来事が重なるこの時期にアフリカの首脳会議を取材しなくてもよいのだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「2011年1月末、アフリカ連合(AU)の首脳会議が開かれ、日本のメディアでも注目され始めたチュニジア・エジプト問題のみならず、コートジボワールの危機、南部スーダンの独立も議論の対象となりました。朝日新聞はこの首脳会議をなぜ取材しなかったのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 AU首脳会議とアフリカのリーダーたちに関する記事

 AUとコートジボワール危機に関する記事

 AUの議長となったンゲマ大統領に関する記事

 2011年のアフリカでの選挙に関する記事

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孤立するコートジボワール残留政府

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コートジボワール, 選挙 with tags , , , , , , , , , , , on 1月 5, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第24 

平和につながるはずのコートジボワール大統領選挙は逆に武力紛争の再発へと繋がる危険性が高くなってきた。落選したとみられているバグボ「現」大統領は、ますます孤立する立場に陥っているものの、政府の頂点から退く気配はない。そして当選したとされているウアッタラ氏は国連PKO(国連コートジボワールミッション:UNOCI)の兵に守られ、ホテルにこもったままである。そしてこの危機の影響を受け、国際市場でのカカオの価格は12%以上跳ね上がっている。

12月23日に国連総会は全会一致で、ウアッタラ氏が任命した国連大使を承認した。アフリカ連合(AU)も西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)もウアッタラ氏を承認し、ECOWASは武力を用いてバグボ氏を権力の座から降ろすことまで決定した(現段階では交渉を優先しているが)。欧州連合(EU)とアメリカはバグボ氏に対して入国禁止措置をとっている。また、世界銀行も西アフリカ経済通貨同盟(WAEMU)も政府への資金の流れを止めようとしている。いわゆる「国際社会」において、これほどの統一は珍しいかもしれない。

しかし、バグボ氏は軍と多くの市民の支援を得ている。12月にバグボ氏に対して反対派市民によるデモが行われたが、治安部隊はこれを制圧した。治安部隊はこのような制圧にとどまらず、反バグボ派の主要人物を逮捕、または暗殺しているとまで報じられ、選挙が実施されてから死者が200人以上にまで昇っているとされている。集団墓地の存在が噂されているが、確認しようとしているUNOCIは治安部隊に妨害されている。また、状況の悪化を恐れる住民は難民となり、リベリアに流れ始めた。

12月18日、バグボ氏はUNOCI(兵力7,500人)の撤退を要求したが、国連は大統領としての権限を認めていないため、応じていない。また、国連安保理はこのミッションの派遣期間を延長した。

ウアッタラ氏はバグボ氏を権力の座から降ろすために国民に28日からゼネストを実施するよう、呼びかけたが、情報が行き渡らず、支持不足せいか、これは成り立たなかった。ウアッタラ氏は北部では人気が高いが、権力の中心は南部のアビジャン市にある。

バグボ氏は表向きには折れる姿勢を見せていないが、裏では動きがあるようである。コートジボワールを訪れたECOWASの代表団の一員によると、バグボ氏は選挙の票の再集計と同時に、権力の座から降りた場合、恩赦の保障も求めている。また、あるジャジーラとのインタビューでは、場合によっては権力分割も考えられるともほのめかしている。

日本の新聞は今回のコートジボワールの危機を報道している。アフリカの出来事にしては珍しいことである。例えば、朝日新聞は12月に入ってからこの問題について10の記事を掲載している。評価すべきである。他のアフリカでの出来事もこのように取り上げるべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

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(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「朝日新聞は最近、コートジボワールの危機を取り上げています。アフリカの出来事にしては珍しいことです。ありがとうございます。アフリカでの出来事は決して他人事ではありません。アフリカに関する他のニュースもこのように報道するべきではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワール問題に関するニュース(映像)

 PKOとコートジボワールに関する記事

 ECOWASとコートジボワールに関する記事

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コートジボワールに二人の大統領

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コートジボワール, 選挙, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , on 12月 8, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第21  

以前の記事(第16号)で伝えたように、10月31日、コートジボワールで歴史的な選挙が行われた。それは安定した平和が取り戻せるか否かを大きく左右するものであった。予想通り、票の過半数を勝ち取る候補者はいなく、第2ラウンドに持ち込まれた。紛争時に分裂状態になっていた北部で人気の高かったウアッタラ元首相とバグボ現大統領が候補者となり、11月28日、決戦投票は無事実施された。

しかし、結果発表はそう簡単にはいかなかった。12月2日、独立選挙管理委員会はウアッタラ氏が当選したと暫定結果を発表している最中に、バグボ氏の支持者は発表者から結果が書かれた紙を奪い取り、その場で破った。この結果によると、ウアッタラ氏は54パーセント、バグボ氏は46パーセントであった。国連事務総長の特別代表がこの結果を承認した。

ところが、バグボ氏寄りの憲法評議会は、北部4つの地域で不正があったとし、これらの地域の票は無効であると主張した。そして独自の結果発表でバグボ氏51パーセント、ウアッタラ氏48パーセントとし、バグボ氏の再選が決定されたと発表した。この行動に対する反発が強まる中、バグボ氏は厳戒態勢を取り、国境の閉鎖に踏み切った。

12月4日、バグボ氏は大統領就任宣誓を強行した。そしてそのたった1時間半後、ウアッタラ氏も同じく、大統領就任宣誓をした。コートジボワールに二人の「大統領」が並行して「就任」した。2007年、和平合意による権限分割の一環として首相になった元反政府勢力のリーダー、ソロ氏はウアッタラ氏の当選を支持し、バグボ政権から辞任した。二人の「大統領」は組閣を始めた。

選挙後、暴動などで少なくとも10人は死亡しているが、今のところ、治安が大きく乱れる事態は発生していない。6日、国境の閉鎖は解除されたが、緊迫した状況が続いており、和平プロセスが危うい。国連、諸外国政府がバグボ氏の退陣を求めている中、アフリカ連合(AU)は仲介人として南アフリカのムベキ前大統領を派遣したが、失敗に終わった。この状況の中、ドナーの援助や債務免除のプロセスも停滞している。

チョコレートの原料であるカカオの世界生産量の4割も占めているコートジボワールだが、カカオの貿易に影響が出ており、既に価格が上がっている。また、金の鉱業活動を一時停止している鉱山もある。 

読売新聞では、ワールドカップに参加していたチームの話題以外のコートジボワールに関する報道は2010年中、これまで一度もなかったが、珍しく、今回の問題を報道している。背景説明や分析が少なく、主に事実を伝えていることにとどまっているが、12月6日と7日に連続でアフリカの出来事にしては長めの記事を国際面に掲載している。一歩前進ということで評価しよう。今後も、コートジボワールがどうなるのか、そしてアフリカでの他の重大な出来事も報道されることを期待しよう。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。なぜ読売新聞?

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「11月28日、コートジボワールで決選投票が行われましたが、当選者をめぐり争いが続いており、現在「自分が大統領」だと名乗る人が二人います。読売新聞は珍しく、このアフリカでの出来事を取り上げています。ありがとうございます。これからもぜひこの出来事の行方とアフリカで起きている他の重大な出来事も報道してください。アフリカも世界の一部です。」

イベント紹介:「独立を問う南部スーダン:住民投票のゆくえと人道支援」(12月18日アット東京。詳しくはリンクからアクセス)

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワールの現状に関する記事

 コートジボワールの現状に関する記事(その2)

 コートジボワールの現状に関する分析

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