選挙 のアーカイブ

アフリカの選挙週間

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ, ギニア, コートジボワール, タンザニア, ニジェール, 選挙, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 11月 10, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第17 

アフリカには世界の4分の1の国がある。いくつかの選挙が時期的に重なることは不思議ではない。しかしこの約1週間の間、地域の平和と安定に大きく影響する重要な選挙がいくつか行われたので取り上げたいと思う。

前回の記事で伝えたように、10月31日、コートジボワールで10年ぶりに選挙が実施された。世界最大のカカオ原産国であるこの国では、紛争が終結し、南北の対立が和らぎ、選挙が可能となった。しかし予想通り、票の過半数を獲得できる候補者はなく、現職のバグボ大統領と北部で人気の高いウアッタラ元首相が11月21日、第2ラウンドの選挙で競う。緊張感の高い選挙であるが、無事に終了すれば、コートジボワールの平和と西アフリカの安定が大きく前進すると期待されている。

同じ西アフリカのギニアでも歴史的な大統領選挙が行われたばかりである。今年6月、独立以降、初めての選挙が行われた(以前の記事を参照)が、第1ラウンドで決まらず、11月7日に第2ラウンドが実施された。この第2ラウンドに向けて、候補者の支援者による暴力が見られ、民族間の緊張感も高まっていたが、投票は無事終了した。西アフリカの安定にとって極めて重要な選挙であるが、アルミニウムの原料であるボーキサイト埋蔵量が世界の3分の1もギニアにあることから、地域外からも注目を浴びた選挙であった。

また、10月31日、東アフリカのタンザニアでも大統領選挙が行われた。現職キクウェテ大統領が再選を果たした。半自治状態のザンジバル諸島では以前、選挙時に、実施方法や結果をめぐる暴動が起こったこともあったが、今回、平和が保たれた選挙が実施された。

さらに、政治的な不安定が続く西アフリカのニジェールでも住民投票が行われた。今年2月、ニジェールではクーデターが起こったが、軍事政権は民主主義に復帰させることを誓い、10月31日、新憲法を導入するための住民投票が無事行われた。その結果、新憲法が9割の投票者に承認された。大統領選挙は来年1月に予定されている。

アフリカの国々は民主主義の観点から、多くの課題を抱えている。当然、民主主義は選挙だけにかかっているわけではない。独立した司法制度、メディアの自由、人権の尊重なども、民主主義の重要な要素である。多くの国では、政府は司法制度やメディアに対して大きな影響力を持つため、現職大統領が選挙では非常に有利であることが多い。アフリカ全体の民主主義の現状を評価する今年の調査では、改善が見られなかったという残念な結果が発表されたばかりである。

日本のテレビニュースが、アフリカの出来事を取り上げることは殆どないが、新聞上で選挙はアフリカの情報として報道される数少ない機会である。多くのアフリカの国々の情報は無視されるが、選挙があれば短い記事でその事実だけが掲載されることがパターンとなっている。しかし、選挙の情報すら掲載されないこともある。読売新聞では、今回のコートジボワール、ギニア、タンザニアの大領領選挙及びニジェールの住民投票のうち、取り上げられたのは、ギニアの選挙のみである。171字の短い記事で事実だけが伝えられた。この状態では、我々がアフリカのことを理解できるはずがない。このままでよいのだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「10月31日以降、コートジボワール、ギニア、タンザニアで大統領選挙がたて続けに行われ、軍事政権が続くニジェールでも民主主義の復帰に向けた住民投票が実施されています。これらの選挙は各地域の平和と安定にとって大きな意味を持っています。しかし読売新聞はギニアの選挙のことしか取り上げず、そして事実のみを伝える短い記事となっています。アフリカでの重要な出来事に関する情報を増やしてください。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワールの選挙の結果に関するニュース(映像)

 ギニアの選挙に関する記事

 ニジェールの住民投票に関する記事

「アフリカも世界の一部」運動とは?このページをアクセス。

メールの配信を希望する方はこのアドレスにメールを。

過去の記事はこのページからアクセス

「ステルス紛争」とは?このページをアクセス。

 「アフリカも世界の一部」運動のメンバー増加にご協力をお願いします。みんなの力で「アフリカも世界の一部」だとメディアに認めてもらいましょう!

平和に向かう?コートジボワール

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コートジボワール, 選挙, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 11月 2, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第16 

10月31日、西アフリカのコートジボワールで選挙が行われた。紛争と政治的な不安定が原因で2005年から延期が続いたこの選挙は、安定した平和に向けた大きな一歩だと考えられている。

1960年にフランスから独立したコートジボワールは長年、西アフリカにおける平和と経済成長のオアシスであった。独立から33年間コートジボワールを支配したウフエ・ボワニ初代大統領は隣国のブルキナファソなどから多くの外国人労働者を受け入れ、チョコレートの原料であるカカオやコーヒーの産業が大きく伸びた。1979年以降、コートジボワールは世界一のカカオ生産国となり、現在、その生産量は世界の約4割を占める。

ところが、1993年にウフエ・ボワニ大統領が亡くなり、政治的権力が集中する南部と移民出身が多い北部との間で対立が表面化してきた。1995年の大統領選挙で有力候補であった、北部出身のウアッタラ元首相は新憲法により立候補資格(両親がコートジボワール出身であることが条件)を失い、さらに緊迫感が高まった。

1999年にクーデターが起こったが、その後選挙が行われ、バグボ政権が生まれた。2002年に反政府勢力ができ、武力紛争が始まった。フランス軍の介入もあり、反政府勢力は政権を倒すことこそ出来なかったが、北部を占領し、カカオ生産の利益は軍事活動と統治を支えた。2007年、NGOグローバルウィットネスは「ホットチョコレート」という報告書で紛争とカカオの関係を暴いた。

2005年以降、和平プロセスは少しずつ進み、2007年、ついに和平合意及び権力分割協定が成立した。ところが2005年に予定されていた大統領選挙は、政治的不安定が続く中、数回延期された。南部の政治家が中心となり、北部の多くの人に対して市民権・選挙権を持つべきかどうか、疑問を投げかけたことがひとつの大きな原因である。

今回の選挙も実際行われるかどうか、直前まで明らかではなかったが31日、無事投票が開始された。ウアッタラ氏が立候補することが認められ、ベディエ元大統領(1993~99年)、バグボ現大統領と合わせ3者が有力候補者だと見られている。しかし、票の過半数を勝ち取ることが難しく、第2ラウンドに持ち込まれる可能性が高い。

日本のメディアはコートジボワールを基本的にワールドカップに参加したサッカーチームとしてしか扱っていない。政治情勢、紛争とカカオとの関係、和平プロセスなどはほぼ無視してきた。2010年、読売新聞はサッカー以外の話題でコートジボワールに関する記事をひとつも掲載していない。平和に向かっているこの国に少し注目してもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「10月31日に西アフリカのコートジボワールで歴史的な選挙が行われ、その国の平和に大きく影響すると考えられています。しかし、読売新聞はコートジボワールをワールドカップに参加したサッカーチームとしてしか扱っていません。2010年、コートジボワール情勢に関する記事をひとつも掲載していません。平和に向かっているこの国に少し注目してもよいのではないでしょうか?アフリカも世界の一部です。」 

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワールの選挙に関する記事

 コートジボワールの選挙の分析

 カカオと紛争に関するドキュメンタリー(映像)

「アフリカも世界の一部」運動とは?このページをアクセス。

メールの配信を希望する方はこのアドレスにメールを。

過去の記事はこのページからアクセス

「ステルス紛争」とは?このページをアクセス。

「アフリカも世界の一部」運動のメンバー増加にご協力をお願いします。みんなの力で「アフリカも世界の一部」だとメディアに認めてもらいましょう!

不安定なアフリカの「角」

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカの角, エチオピア, ソマリア, メディア, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , on 9月 20, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第10

エチオピアソマリアエリトリアジブチが構成する「角」の形をする地域では、いくつかの紛争が激化し、不安定な状態が続いている。

以前の記事(「アフリカも世界は一部」第7号)で、ソマリアの紛争が激化し、6人の国会議員を含む多くの人が過激派武装勢力のアル・シャバブの攻撃で殺されたと伝えたが、この紛争が続いている。

アフリカ連合のミッション(AMISOM)は約1,000人の増加で7,200人の部隊となったが、ソマリアの「暫定政府」とAMISOMは首都の一部しかコントロールできない状況が続いている。首都モガディシオの空港と大統領官邸はこの2週間の間も、アル・シャバブの攻撃を受けている。これらを守ることが精一杯というのが現状である。AMISOMの人数不足は問題ではあるが、装備・設備不足と兵士の給料の低さも指摘されている。

 また、アル・シャバブは、多くの人道支援団体に対して、キリスト教と西洋のイデオロギーを普及しようとしていると指摘し、「活動禁止令」を出している。140万人以上の人が避難民になっているソマリアでは、これが人道問題のさらなる悪化につながりかねない。

 もうひとつ、激化している紛争はエチオピアの東部にあるオガデン地域である。1897年にソマリアを植民地にしていたイギリスはエチオピアとの取引でオガデン地域をエチオピアに譲ることになった。ソマリアにとっては、歴史的に「失われた領土」のひとつだという認識があり、1977年にエチオピアから取り返そうと、ソマリアは戦争を仕掛けたが、ソマリアを支援していたソ連がエチオピアに寝返り、失敗に終わった。

 1990年代、オガデン民族解放戦線(ONLF)が独立、もしくは自治を求めて反政府勢力として軍事活動を開始した。2007~2008年に紛争が特に激化し、2007年にONLFがオガデン地域にある中国資本の油田に攻撃をかけた。また、国境をめぐりエチオピアと敵対関係が続くエリトリアが、ONLFを支援しているとされている。2010年に入ってから、エチオピアはONLFのいくつかの派閥と和平合意をしていると主張しているが、ONLFはこれを否定している。

 今年9月、ONLFの部隊がソマリランドからオガデンに入り、エチオピアの国軍と激しく争っていると報告されている。エチオピア政府は123人の武装勢力の兵士を殺したと発表しているが、ONLFはこれを否定している。また、この紛争が悪化しているなか、今年、マレーシアの石油会社ペトロナスがオガデンから撤退を決めたようである。

ソマリアとエチオピアでのこれらの進展に対して、読売新聞は沈黙を守っており、報道はゼロのままである。ちなみに読売新聞の9月前半の報道量を見ると、芸能人、押尾被告公判への報道はアフリカ全53カ国でのすべての出来事への報道をはるかに超えている。このままでよいのだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

 「アフリカの「角」と呼ばれる地域での不安定な状況が続いています。ソマリアの首都では、暫定政府とアフリカ連合のミッションが、過激派武装勢力と激しくぶつかっており、また、エチオピアのオガデン地域でも紛争が激化しています。しかし読売新聞の報道量はゼロのままです。9月前半の報道量を見ると、芸能人、押尾被告公判への報道はアフリカ全53カ国でのすべての出来事への報道をはるかに超えています。このままでよいのでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

 英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 激化しているソマリア紛争に関する記事

 武装勢力ONLFの公式ウエブサイト

過去の記事に関する最新情報:

「アフリカも世界の一部」第2号で伝えたギニアの歴史的な選挙(7月)の第2ラウンドは9月18日に行われる予定だったが、候補の支援者が首都でぶつかり、死者1人と負傷者50人が出たため、選挙の実施が延期された。詳しくはこちら

 ※  コンゴ民主共和国の紛争への意識を高めるためのグローバル運動「コンゴ・ウィーク」が、今年は10月17~23日に世界各地で開催されます。日本でも、大阪大学を中心にいくつかのイベントを予定しています。詳細はこれからお知らせしますが、関心のある方はご一報をお願いします。 

「アフリカも世界の一部」運動とは?このページをアクセス。

メールの配信を希望する方はこのアドレスにメールを。

過去の記事はこのページからアクセス

「ステルス紛争」とは?このページをアクセス。

 「アフリカも世界の一部」運動のメンバー増加にご協力をお願いします。みんなの力で「アフリカも世界の一部」だとメディアに認めてもらいましょう!

Add to FacebookAdd to DiggAdd to Del.icio.usAdd to StumbleuponAdd to RedditAdd to BlinklistAdd to TwitterAdd to TechnoratiAdd to Yahoo BuzzAdd to Newsvine

ルワンダで大統領選挙

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ルワンダ, 選挙, 報道量 with tags , , , , , , , , , on 8月 9, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第4号

8月9日に、ルワンダで大統領選挙が行われる。現職のポール・カガメ大統領の当選が間違いないといっても過言ではない。2003年に行われた前回の選挙ではカガメ大統領は95パーセントもの票を獲得した。今回の選挙に向けても、大統領への批判の声に対する抑圧が一層強くなっており、90パーセント以上の票を獲得するであろうと見られている。 

今回の大統領選挙に出馬する予定であった野党(FDU)のインガリベ党首が「ジェノサイド(1994年の大虐殺)を否定」したとされ、また「テロリスト組織」(コンゴ民主共和国で活動しているルワンダの反政府勢力、FDLR)と協力しているともされ、今年の4月に逮捕された。さらに、7月には別の野党(民主グリーン党)の副党首が殺害され、頭が切り落とされた状態で発見された。選挙に出馬を意思表明した他の「野党」の登録が認められないケースもいくつか発生している。

しかし、今回の選挙において、カガメ大統領にとっての脅威は野党だけでなく、自分自身が率いる与党(ルワンダ愛国戦線、RPF)の内部にもあると見ているようである。RPF内からの派閥の圧力が強くなり、カガメ大統領はその批判の声を抑えようとしていると思われる。2月に国外に亡命したニャムワサ軍中将(前参謀長)は亡命先の南アフリカで暗殺未遂にあい、政権に近い別の軍の幹部が今年の6月と7月に逮捕されている。

ルワンダのメディアもターゲットになっている。上記の南アフリカでの暗殺未遂事件に関する記事を掲載した、ある新聞の編集長代行が殺害され、現政権を批判したジャーナリストが何人か逮捕されている。また、政権に批判の姿勢を示す二つの新聞は4月に「公共秩序を乱す記事」を掲載したために活動中止を命じられた。

アメリカやイギリスでは、政府にしても、メディアにしても、ルワンダとその政権に対するイメージは概ね好意的なものである。1994年のジェノサイドから立ち直ろうとしているルワンダは汚職を抑え、官僚の効率を上げることに成功し、経済成長を成し遂げたということは挙げられるが、同盟関係にあるということもあり、戦略的にルワンダの現政権を支持し続けている部分も大きい。ルワンダが2度もとなりのコンゴ民主共和国に侵略、占領したことに対する批判はほとんどない。ルワンダの経済成長の裏にはコンゴ民主共和国の占領中に略奪した資源が大きく貢献したことを指摘する声もほとんどない。また、現在の政治的な抑圧を批判する声も少ない。

日本ではルワンダに関する報道はなく、イメージすらできないのは現実であろう。例えば、読売新聞には今年の選挙、政治情勢、上記の事件に関する報道は一切ない。ジェノサイドから16年がたち、「ホテル・ルワンダ」という映画のおかげで、ルワンダという国とジェノサイドがあったことは多くの人に知られたが、現在のルワンダの情勢は知られていない。

8月9日に選挙があったこと、カガメ大統領が圧勝で再選されたこと、果たして日本で報道されるのだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「8月9日にルワンダで大統領選挙が実施されています。選挙前のこの数カ月、政治関連と見られている暗殺事件、暗殺未遂事件、野党リーダーの逮捕が相次ぎ、メディアに対する抑圧が強くなっている一方です。読売新聞はなぜルワンダ情勢に関する記事を一つも掲載していないのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 ルワンダの選挙に関する情報はこの記事

 ルワンダ情勢の分析はこの記事この記事

 ルワンダの選挙に関する映像(ケニアのテレビ局)

「アフリカも世界の一部」運動とは?このページをアクセス。

メールの配信を希望する方はこのアドレスにメールを。

過去の記事はこのページからアクセス

「ステルス紛争」とは?このページをアクセス。

 

「アフリカも世界の一部」運動のメンバー増加にご協力をお願いします。みんなの力で「アフリカも世界の一部」だとメディアに認めてもらいましょう!

 

Add to FacebookAdd to DiggAdd to Del.icio.usAdd to StumbleuponAdd to RedditAdd to BlinklistAdd to TwitterAdd to TechnoratiAdd to Yahoo BuzzAdd to Newsvine

ギニアで歴史的な選挙

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ギニア, メディア, 資源 with tags , , , , , , , , , , , , on 7月 26, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第2

これまで民主主義とあまり縁がなかった西アフリカのギニア共和国。しかし実は現在、不正のほとんどない平和な選挙が実施されている最中である。1958年、フランスからの独立以来、このような選挙は初めてのことだ。6月27日に投票が開催されたが、過半数を獲得する候補者はなく、第2ラウンド(2週間以内に実施)に持ち込まれることになった。

長年、独裁者としてギニアを支配したコンテ大統領が闘病の末、2008年の年末に亡くなり、その直後にカマラ大尉がクーデタを起こした。カマラは選挙を実施することを発表したが、自分自身が出馬すると宣言したことに反対した市民によるデモ・集会が開かれた。2009年9月に首都コナクリのスタジアムでの平和的な集会に対して、治安当局が発砲し、157人の死者が出た。しかしその3ヶ月後、カマラは暗殺未遂で頭を撃たれ、政界から消え去った。防衛大臣のコナテ大将が暫定的に大統領となり、今回の選挙へ。

これまで、日本を含む先進国の政府はこのような虐殺、人権問題、民主主義のなさに対して、目をつぶってきたといっても過言ではない。それには理由がある。ギニアにはアルミニウムの原料であるボーキサイトが大量にあるからだ。世界の埋蔵慮の3分の1も。この資源へのアクセスを確保するには、どの政権であろうと、よい関係を維持する必要があると判断してきたとも言える。日本の企業もギニアでボーキサイトの探査権を持っている。

政府のリードに従っていた部分もあり、各国のメディアもほとんど無視してきたのも現実である。日本のメディアを見ている限り、ギニアの存在すらないようにも見える。今年の4月にギニアのチンパンジーが読売新聞に取り上げられたが、今回の選挙はまったく取り上げられていない。

今回の選挙には、元首相のディアロ氏と長年野党のリーダーを務めたコンデ氏が有力の候補者となっている。幸い、軍事政権のトップであるコナテ暫定大統領が出馬していない。しかし第2ラウンドの投票で大統領が決まっても、当選する候補者が得られる票数は60パーセントを下回る可能性が高いと思われている。支持していない国民も多い中、虐殺などの過去の不正を正し、国民の生活水準を上げるという期待が大きい。

また、ギニアは紛争が激化しているソマリアに850人を派兵(アフリカ連合ソマリア・ミッション、AMISOM)することが決まったということもあり、課題はたくさんある。しかしこの選挙はギニアにとって、これまでになかったチャンスだと言えよう。この歴史的な瞬間を少し注目してもいいのではないだろうか。

日本のメディアはなぜこの状況を報道しない?アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

 「ギニアで歴史的な選挙が行われている最中です。長年の独裁政権でギニアは苦しんできましたが、大量のボーキサイトを生産しているということもあり、日本を含む先進国の政府も、結果的にメディアも、目をつぶってきました。今回の選挙は不正があまり見られず、平和に実施されています。この歴史的な出来事を報道してください。アフリカも世界の一部です。」

英語での文書ですが、以下のサイトを参照に:

   ギニアの歴史・背景に関する情報はこのページこのページ

   今回の選挙に関する情報はこのページ

 「アフリカも世界の一部」運動とは?このページをアクセス。

メールの配信を希望する方はこのアドレスにメールを。

「ステルス紛争」とは?このページをアクセス。

「アフリカも世界の一部」運動のメンバー増加にご協力をお願いします。 みんなの力で「アフリカも世界の一部」だとメディアに認めてもらいましょう!

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。