PKO のアーカイブ

スーダンのアビエ州問題

Posted in 「アフリカも世界の一部」, スーダン, 南部スーダン with tags , , , , , , , , , , , on 5月 24, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第38号 

201179日、南部スーダンが正式にスーダンから独立し、新しい国家として生まれる。しかし、519日以降、北部と南部の軍隊が激しくぶつかり、独立が果たされる前、2005年に終息したはずの南北紛争が再発することが懸念されている。

南部スーダンの独立は20111月に実施された住民投票の結果で決まり、アフリカ最大の国家が解体されるわけだが、特別扱いで行方がまだ決まらないアビエ州の問題が残っている。石油が豊富なアビエ州に関しても、1月に住民投票が行われる予定であったが、実施の内容について合意ができず、決定が先送りされた。

具体的には、北部スーダンとアビエ州の両方に「暮らす」遊牧民に投票権を与えるかどうかが争われている。北部スーダンは有権者として認めるべきだと主張しているが、南部スーダン側はこれらの遊牧民を住民として扱うべきではないとする。問題が解決されないままアビエ州は、南北の共同管理下にある。

南北ともに部隊をアビエの街に配置しないことが合意され、519日、北部の部隊が国連PKOの立会いのもと、撤収している最中、南部スーダンの攻撃を受け、22人の死者が出た。これに対し、北部が反撃に出てアビエの街を取り押さえた。街の住民(約2万人)の大半が南部へと避難した。現在、国連安全保障理事会の代表団が北部スーダンの首都ハルツームに訪問中であるが、この紛争により予定していたアビエ州への訪問を中止せざるを得なかった。

19832005年のスーダン南北紛争は、コンゴ民主共和国に続き、冷戦後の世界で2番目に多い200万人の死者を出した。その被害者の大半は病気や飢えで亡くなった。紛争終息の象徴である南部の独立を目前に控える現在、今回の事件が南北の平和への道を妨げかねない。しかし、たとえアビエ州問題を別にしても、南部は内部でも問題を抱えている。現政権と戦っている反政府勢力が活動しており、不安定な状況が続いているのである。

この南北スーダンの大きな衝突事件に対して、日本のメディアの多くは沈黙を守っている。例えば、朝日新聞のウェブサイトには5月に入ってから、スーダンに関する記事がひとつも掲載されていない。新しく生まれる国家の行方に影響するこの事件を報道する必要があるのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

519日以降、南北スーダンがアビエ州をめぐり激しく衝突しています。7月に正式に独立する南部スーダンの行方に大きく影響する、この事件に関しての情報が朝日新聞のウェブサイトに掲載されていませんが、なぜ報道しないのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 アビエ州問題に関するニュース(映像)

 アビエ州問題に関する記事

 スーダンのタイムライン

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ソマリアの干ばつと紛争

Posted in 「アフリカも世界の一部」, ソマリア with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , on 5月 17, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第37号 

ソマリアは現在、壊滅的な干ばつに直面している。20年前の飢餓以来、最大の危機となっている。大半の農作物の収穫時期は7月であるが、雨量が少ないため、不作が懸念されている。国連によると、人口の32パーセントは人道支援を必要としている。しかし現時点では、国連が定めている緊急支援要請金額(2011年分)の36パーセントしか集まっていない。

ソマリアへの緊急支援を妨げるものは無関心だけではない。ソマリアでの紛争が続いており、地域によっては緊急支援物資を届けるのに危険を伴う。また、支援物資が入ったところで武装勢力に流れてしまうことも懸念されている。これまでも、緊急支援の一部が結果的に紛争に貢献していると指摘する者もいる。

1991年、中央政府が崩壊して以来、ソマリアは紛争から抜け出すことができない。1990年代前半、国連PKOや多国籍軍による介入が試みられたが、失敗に終わっている。2006年、イスラム法廷会議という勢力が首都を抑え、一旦、状況が安定したが、イスラム法廷会議を敵視した隣国のエチオピアが軍事介入してきた。それにより、イスラム法廷会議は崩壊したものの、様々な勢力によるエチオピアへの抵抗が激しく、エチオピアも撤退せざるを得なかった。安定を取り戻すため、アフリカ連合(AU)による介入も開始されているが、いまだに紛争は収まらない。

現在、いわゆる「暫定政府」が存在するものの、実際コントロールできているのは首都の半分程度のみである。イスラム法廷会議の崩壊から生まれた過激派のアル・シャバブという武装勢力は、現在も暫定政府やAUの部隊と戦っている。5月に、AUの基地に迫撃砲の攻撃を受け、ブルンジの兵士11人が犠牲になった。また、自分の権力と影響力の確保、拡大を狙う様々なウォーロード(武装勢力を率いる権力者)も活動している。

日本のメディアは紛争のことをほとんど取り上げず、ソマリア沖の海賊問題しか報道しない。干ばつに関する報道もない。例えば、朝日新聞のウェブサイトを見ている限り、2011年に入ってから、ソマリア沖の海賊問題に関する記事はいくつかあっても、ソマリアの紛争、国内の情勢、AUの介入問題などに着目した記事はひとつも掲載されていない。今回の干ばつはさらなる人道的危機をもたらすことが目に見えている。どこまで無視するのだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「ソマリアの激しい紛争が続いています。また、20年前の飢餓以来、最大の干ばつが発生しています。さらなる人道的危機が予想されます。朝日新聞はなぜ海賊問題しか報道しないのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 ソマリアの干ばつに関する記事

 ソマリアと支援問題に関する記事

 ソマリア紛争に関する記事

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コートジボワールの新展開

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コートジボワール with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 3月 20, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第32 

昨年の大統領選挙以降、結果が争われ、いまだ二人の大統領状態が続くコートジボワールでは状況が悪化し、再び紛争に向かっていると懸念されている。

既に、落選したとされながら、大統領の座から降りないバグボ氏を支援する側と、当選したはずのウァッタラ氏を支援する側との間で、国の西部と南部では武装勢力の衝突が発生している。さらに、長年紛争を経験してきた隣国のリベリアからも報酬を求め、戦いなれた戦士が入ってきており、両側についているという報告もある。また、ウァッタラ氏の支援基盤の北部では約1週間、電気も水道も止められ、バグボ側によるいやがらせだとされている。

商業の中心地のアビジャン市でも衝突が続いている。ウァッタラ氏の支持者が多い郊外のアボボは特に被害を受けている。3月3日、女性によるデモに対して発砲があり、少なくとも6人の死亡が確認された。流出された事件の映像にはバグボ氏が率いる「国軍」の姿が捉えられている。現在、アビジャンの30万人を含み、45万人が難民・国内避難民となっている。

これまで仲介の試みがいくつかあったが、問題解決には近づけることができていない。この問題は、アフリカ連合(AU)の平和と安全保障理事会でも議論された。危機発生からアビジャンのホテルに立てこもっていたウァッタラ氏はエチオピア、アディスアベバにあるAU本部でこの議論に参加したが、バグボ氏本人は参加しなかった。また、コートジボワールに駐在している国連PKO(UNOCI)は8千人から1万人に増強されることが決まった。しかし、その後、バグボ氏は国連機による入国を禁じた。

カカオ産業が受けている影響はさらに拡大している。バグボ氏の資金源を阻止するため、ウァッタラ氏はカカオの輸出禁止指令を出した。これに対し、国内では実質的な権力を持つバグボ氏はカカオ産業の国営化を発表した。しかし、諸外国のほとんどがウァッタラ氏を支援しているため、バグボの利益に繋げることは出来ず、大量のカカオが港で溜まり、輸出は考えにくい。しかし、カカオの一部は隣国のガーナに密輸されているとも見られている。世界最大のカカオ生産国であるだけに国際市場への影響が大きく、30年ぶり以上の高値となっている。

これほどの進展があるにもかかわらず、日本のメディアはコートジボワールでの情勢をほとんど報道していない。朝日新聞は今年に入ってから、3月までに、コートジボワールに関する記事が1つしかなかった。3月に入り、やっと報道はあったが全体的に報道量が少ない。この大きな問題をもっと取り上げてもよいのではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「二人の大統領状態が続くコートジボワールでの衝突がエスカレートし、問題が悪化しています。女性のデモに対する発砲もありました。また、世界最大のカカオ輸出国家の問題であるため、カカオは30年以上ぶりの高値になっています。朝日新聞は3月に入り、やっと現状を少し報道しましたが、もっと取り上げてもよいのではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワールの現状に関する記事

 コートジボワールの現状に関する記事2

 カカオ問題に関するニュース(映像)

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東日本巨大地震で被災された多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。

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孤立するコートジボワール残留政府

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コートジボワール, 選挙 with tags , , , , , , , , , , , on 1月 5, 2011 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第24 

平和につながるはずのコートジボワール大統領選挙は逆に武力紛争の再発へと繋がる危険性が高くなってきた。落選したとみられているバグボ「現」大統領は、ますます孤立する立場に陥っているものの、政府の頂点から退く気配はない。そして当選したとされているウアッタラ氏は国連PKO(国連コートジボワールミッション:UNOCI)の兵に守られ、ホテルにこもったままである。そしてこの危機の影響を受け、国際市場でのカカオの価格は12%以上跳ね上がっている。

12月23日に国連総会は全会一致で、ウアッタラ氏が任命した国連大使を承認した。アフリカ連合(AU)も西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)もウアッタラ氏を承認し、ECOWASは武力を用いてバグボ氏を権力の座から降ろすことまで決定した(現段階では交渉を優先しているが)。欧州連合(EU)とアメリカはバグボ氏に対して入国禁止措置をとっている。また、世界銀行も西アフリカ経済通貨同盟(WAEMU)も政府への資金の流れを止めようとしている。いわゆる「国際社会」において、これほどの統一は珍しいかもしれない。

しかし、バグボ氏は軍と多くの市民の支援を得ている。12月にバグボ氏に対して反対派市民によるデモが行われたが、治安部隊はこれを制圧した。治安部隊はこのような制圧にとどまらず、反バグボ派の主要人物を逮捕、または暗殺しているとまで報じられ、選挙が実施されてから死者が200人以上にまで昇っているとされている。集団墓地の存在が噂されているが、確認しようとしているUNOCIは治安部隊に妨害されている。また、状況の悪化を恐れる住民は難民となり、リベリアに流れ始めた。

12月18日、バグボ氏はUNOCI(兵力7,500人)の撤退を要求したが、国連は大統領としての権限を認めていないため、応じていない。また、国連安保理はこのミッションの派遣期間を延長した。

ウアッタラ氏はバグボ氏を権力の座から降ろすために国民に28日からゼネストを実施するよう、呼びかけたが、情報が行き渡らず、支持不足せいか、これは成り立たなかった。ウアッタラ氏は北部では人気が高いが、権力の中心は南部のアビジャン市にある。

バグボ氏は表向きには折れる姿勢を見せていないが、裏では動きがあるようである。コートジボワールを訪れたECOWASの代表団の一員によると、バグボ氏は選挙の票の再集計と同時に、権力の座から降りた場合、恩赦の保障も求めている。また、あるジャジーラとのインタビューでは、場合によっては権力分割も考えられるともほのめかしている。

日本の新聞は今回のコートジボワールの危機を報道している。アフリカの出来事にしては珍しいことである。例えば、朝日新聞は12月に入ってからこの問題について10の記事を掲載している。評価すべきである。他のアフリカでの出来事もこのように取り上げるべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。 

以下の文書のような形で、朝日新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「朝日新聞は最近、コートジボワールの危機を取り上げています。アフリカの出来事にしては珍しいことです。ありがとうございます。アフリカでの出来事は決して他人事ではありません。アフリカに関する他のニュースもこのように報道するべきではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 コートジボワール問題に関するニュース(映像)

 PKOとコートジボワールに関する記事

 ECOWASとコートジボワールに関する記事

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大湖地域での進展

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, ルワンダ, 報道量, 大湖地域 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 9月 14, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第9

コンゴ民主共和国ルワンダウガンダなどを含むアフリカの「大湖地域」から目が離せない状況が続いている。「アフリカも世界の一部」第8号が配信されてから、いくつかの進展が見られたので、今週もこの地域に関する記事とする。

前回(第8号)で紹介したザイール(現コンゴ民主共和国)でのルワンダ政府による「ジェノサイド」騒動に対して、ルワンダはPKOからの撤退を警告したが、国連事務総長がこのような事態を防ぐために、ヨーロッパ訪問を中断し、ルワンダを緊急訪問した。この疑惑の究明のため、コンゴ民主共和国政府が集団墓地での法医学検査の実施を予定しているようである。

別の事件で、先月、コンゴ民主共和国東部で武装勢力が攻撃をかけた際、240人の女性にレイプ被害があったと報告されていた。しかし引き続きの調査で被害者が500人を超えることが判明した。また、攻撃が行われた当時、国連PKOの部隊がその現場からわずか30キロ離れたところに駐在しており、なぜ住民を守れなかったのか批判を浴びている。PKO部隊の人数不足と住民を守る意欲が問題にされているが、住民が攻撃を受けたとき、PKOの助けが呼べるように、携帯電話の電波状況が改善される必要があるという声もある。

もうひとつ、この地域での大きな出来事が報告されている。コンゴ民主共和国のカビラ大統領は三つの州(いずれも東部にある北キヴ、南キヴ、マニエマ)での鉱業活動を一時的に禁止するという指令を発表した。これらの州は鉱物資源の宝庫であり、パソコン、携帯電話などの電子回路に使われているスズ、タンタルなどが大量に採れ、金も採れる。

この地域での鉱山のコントロールをめぐる争いがコンゴ民主共和国の紛争を長引かせている大きな原因であり、この紛争と先進国とのつながりを表すものでもある。上記の武装勢力の攻撃とレイプ事件も鉱山の多い地域で起こった。カビラ大統領は紛争を長引かせている「鉱物資源搾取に関わっているマフィアのような者」の活動を阻止するために鉱業禁止に踏み切ったと述べている。

最後に、再選されたルワンダのカガメ大統領の就任式にコンゴ民主共和国のカビラ大統領が出席した。滞在期間中、二人の大統領は3度も話し合いをもったようである。カビラ大統領は国外にでることがほとんどなく、又、長い間敵対関係にあったこともあり、1998年以降、一度もルワンダを訪問していない。話し合いの内容は不明だが、この訪問が話題を呼んでいる。 

読売新聞はルワンダの「ジェノサイド」騒動に関する記事を掲載したが、それ以外の動きに関する情報は出していない。特に500人の女性がレイプされて、ニュースにならないというのは理解し難いことだろう。中央アフリカでの出来事も報道するべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「8月にコンゴ民主共和国で、武装勢力の攻撃で500人以上の女性がレイプの被害にあっているということがわかりました。わずか30キロ離れていたPKOの部隊は介入できず、批判を浴びています。読売新聞はこの事件を報道していません。500人がレイプされてもニュースにならないのはアフリカ大陸だけではないでしょうか。アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 国連事務総長のルワンダ訪問に関する記事

 コンゴ民主共和国でのレイプ事件に関するニュース(映像)

 コンゴ民主共和国での鉱業活動禁止事例に関する記事

※  コンゴ民主共和国の紛争への意識を高めるためのグローバル運動「コンゴ・ウィーク」が、今年は10月17~23日に世界各地で開催されます。日本でも、大阪大学を中心にいくつかのイベントを予定しています。詳細はこれからお知らせしますが、関心のある方はご一報をお願いします

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コンゴとルワンダと国連の報告書

Posted in 「アフリカも世界の一部」, コンゴ民主共和国, ルワンダ, 報道量 with tags , , , , , , , , , , , , , , on 9月 8, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第8

今年9月、国連人権高等弁務官事務所はコンゴ民主共和国における「人道に対する罪」(1993~2003年)に関する報告書を公表する予定であった。これまでになかった詳細な情報を含む500ページ以上のものになっている。

8月末に報告書の草案がマスコミに漏らされ、大きな話題を呼んだ。それは報告書の中で、様々な武装勢力による数多くの人権侵害が掲載されている中、ルワンダのジェノサイドの後にルワンダ軍がザイール(コンゴ民主共和国の旧名)で犯した復讐の虐殺も「ジェノサイド」に当たる可能性があるという文言が含まれていたからである。

ルワンダのジェノサイドで80万人ほどの死者が出たと推定されている。ジェノサイドの直後に、虐殺の主犯グループと同民族の一般住民が復讐を恐れ、隣国のザイールに逃亡したが、虐殺の主犯グループは難民キャンプの中から再軍備し、ルワンダに対して小規模の攻撃を始めた。ルワンダ政府はこれに対して難民キャンプに攻撃をかけ、ザイールに侵攻した。その際、ルワンダ軍はジェノサイドの主犯グループのみならず、一般の難民に対しても計画的に虐殺を行っていたと思われている。2~5万人の死者が出たと推定されている。

漏らされた報告書の草案内容に対して、ルワンダ政府の反発は早かった。報告書の草案の内容を「無責任」で「危険」だと主張し、強く否定した。さらに、国連が報告書を公表すれば、ルワンダ政府は国連PKOとしてスーダンなどに派遣しているルワンダ軍の部隊を撤退すると述べた。

9月2日に国連人権高等弁務官事務所は関係している国々にコメントをさせるため、公表を1カ月ほど遅らせると発表した。報告書の草案がマスコミに漏らされたのも、その執筆に関わった者が、ルワンダの圧力で内容が修正され、事実が埋もれたままになることを阻止するためであったという見方もある。

コンゴ民主共和国における人道に対する罪は決して歴史上の問題だけでない。今年8月に北キヴ州における武装勢力の攻撃の際、240人の女性がレイプされたと国連が報告している。世界最大であるコンゴ民主共和国の紛争が続く。

しかし、日本のメディアは相変わらず、このような出来事を無視し続けている。例えば、読売新聞は、この「ジェノサイド騒動」も、240人のレイプも無視しており、報道量はゼロのままである。

中央アフリカでの出来事も報道するべきではないだろうか。アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。

このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

「マスコミに漏らされた、コンゴ民主共和国における「ジェノサイド」疑惑を含む国連の報告書をめぐり、大きな外交騒動が発生しています。また、8月にコンゴ民主共和国での武装勢力による攻撃で240人以上の女性に対してレイプ事件が発表されています。読売新聞はなぜこれらの出来事を全く取り上げないのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 漏らされた報告書の草案に関する記事

 報告書の草案に対するルワンダ政府の批判

 8月の北キヴ州における攻撃とレイプに関する記事 

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国境なき武装勢力:神の抵抗軍

Posted in 「アフリカも世界の一部」, アフリカ, ウガンダ, メディア, 報道量, 中央アフリカ共和国 with tags , , , , , , , , , , , , , , , on 8月 17, 2010 by Virgil

「アフリカも世界の一部」第5

今年5月、チャドと中央アフリカ共和国から国連平和維持隊(PKO)の撤退が決まった。スーダンのダルフール紛争が隣国のチャドと中央アフリカ共和国にこぼれたため、PKOが派遣されていたが、チャドはその撤退を要請した。しかし、いまだに様々な武装勢力と全般的な治安問題に悩まされている中央アフリカ共和国政府は8月10日にPKOが残留するよう、国連安全保障理事会に訴えた。

中央アフリカ共和国が悩まされている一つの武装勢力はウガンダの反政府勢力として始まった「神の抵抗軍」(Lord’s Resistance Army, LRA)である。LRAはウガンダ軍の攻撃から逃れるため、コンゴ民主共和国で拠点を作り、戦い続けてきた。ウガンダがルワンダと組んで2度もコンゴ民主共和国に侵略・占領をしたのもLRAを追いかけるためだというのが一つの理由である。

現在、LRAはコンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国、南部スーダンで逃亡しながら軍事活動を続けている。まさに「国境なき武装勢力」である。2008年にはウガンダ、コンゴ民主共和国、南部スーダンがLRAに対して共同軍事作戦を展開させたが、いまだにLRAを鎮圧させることができていない。アフリカの多くの紛争はこのように複雑で、複数の国からの当事者に構成されているため、「内戦」というラベルが当てはまらない。(アフリカの地図を参考に)

LRAは極めて残虐な組織として知られている。政府軍から攻撃を受けた場合、復讐として住民に対して虐殺を行うことはよくあるパターンである。2008年のクリスマスの日に上記の共同軍事作戦に対して、コンゴ民主共和国で500人以上を虐殺した。また、勢力を確保するために、多くの子どもを含む住民を拉致し、強制的に戦わせる。拉致された女性は強制的に軍事活動の支援をさせられ、性的奴隷になってしまう。8月11日に発表されているヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)の報告によると、この18カ月で拉致された人数は600人以上に昇っている。

LRAのリーダーを務めるジョセフ・コニーに対して国際刑事裁判所から起訴状と逮捕状が出ている。2006年に停戦合意ができ、和平合意に向けて交渉が繰り返されたが、2008年に交渉が崩れ、紛争が再開された。

読売新聞はLRAの存在と活動をどのように取り上げているのだろうか。2006年にLRAとウガンダ政府との停戦合意を記事にしたが、それ以降の4年間、和平が崩れても、共同軍事作戦があっても、虐殺があっても、沈黙を守ってきている。

 中央アフリカの安定に対してこれほど大きな脅威であるLRAをここまで無視してもいいのだろうか?アフリカも世界の一部だ。

以下の文書のような形で、読売新聞にこの状況を伝え、報道を求めよう。このリンクから直接投稿してください。

(もちろん、自分自身のメッセージを書いていただくのが望ましいのだが、以下の文書をコピーしてリンク先に張り付けるのも可能)。

 「ウガンダの反政府勢力として活動を始めた「神の抵抗軍」(LRA)は現在、隣国のコンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国、南部スーダンなどで、武装勢力として虐殺、拉致などを繰り返しています。読売新聞はなぜこの「国境なき武装勢力」の存在と活動を無視し続けるのでしょうか?アフリカも世界の一部です。」

英語になりますが、以下のサイトを参照に:

 中央アフリカ共和国とPKOについてはこの記事

 LRAに関するヒューマン・ライツ・ウォッチの報告

 過去の記事に関する最新情報:

ルワンダの大統領選挙は予想通り、現職カガメ大統領が93パーセントの票を獲得し再選された。読売新聞は184字の短い記事でカガメ大統領が再選されたことを伝えたが、その背景、相次いだ暗殺、抑圧などには触れなかった。

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